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閾値はある!ICRPとIAEAの「年間1ミリシーベルト基準」の嘘

【平常時、1年間に浴びても問題ない放射線量は1ミリシーベルト】

 これは私が決めたわけではなく「国際放射線防護委員会」(ICRP)と国内の法律で定められているものです。 武田邦彦〈原発大崩壊!〉より

【緊急時の基準値】

 本来の国の基準は、国際標準でもある「年間1ミリシーベルト」だ。

 しかしそれを厳密に適用してしまったら、会津地方を除く福島県ほぼ全域に人が住めなくなってしまう。

 かといって除染など、とても追いつくものではない。

 だから「結論ありき」で「20ミリシーベルトまで安全」ということにしようと、詭弁の限りを尽くしただけだ。

 この「年間20ミリシーベルト」は、ICRP(国際放射線防護委員会)とIAEA(国際原子力機関)の「緊急時被爆状況における放射線防護の基準値」が「20~100ミリシーベルトである」ことを根拠としている。

 そこで原発推進派は「国際基準値で最も厳しい値を採用しており、安全に十分配慮している」とヌケヌケと言う。

 ふざけるのもいい加減にしてもらいたい。これは「緊急時」の基準値じゃないか! 

 「日常時」の基準値はICRP、IAEAともに「年間1ミリシーベルト」だ!

 「緊急時」の基準を「日常」に適用していいはすがない! 小林よしのり〈ゴーマニズム宣言スペシャル 脱原発論〉より

✔️【ICRP真理教】

 放射能コワイ派が金科玉条、黄門様の印籠ごとく掲げるフレーズに「人間が浴びても大丈夫な放射線量は年間1ミリシーベルトまで」というものがあります。

 その根拠というのが「ICRPがそう定めているから」━━ただそれだけなのです……。

 しかし、そのICRPが定めた基準というのは、本当にぜったい正しいものと言えるのでしょうか?

【ICRP以外の機関の見解】

 たとえばロシア科学アカデミー、オックスフォード大学、放射線影響協会などは、まったく違う見解を示しています。

 ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長のラファエリ・アルチュニアンは「年間100ミリシーベルト以下なら科学的にまったく影響はない」と言い、オックスフォード大学名誉教授のウェード・アリソンは「福島は月間100ミリシーベルトが妥当である」と言い、放射線影響協会にいたっては「一度に100ミリシーベルト浴びても臨床症状は確認されていない」と言っています。

 このように年間1ミリシーベルトどころか、一度に100ミリシーベルト(1ミリシーベルトではない)を浴びても、特に問題はないようです。

 ICRPによると年間100ミリシーベルトの放射能を浴びると、1000人中5人ががんになるそうですが、信憑性がかなり怪しいものであることがわかってきます。

【鵜呑みにしているだけでは?】

 「ICRPにケチをつけているが、そっちこそロシア科学アカデミーなどを鵜呑みにしているだけではないのか?」という反論が聞こえてきそうです。

 そのような方には次のエピソードを紹介します。

【LNT仮説】

 放射能管理の法律は、LNT仮説というものをもとに作られています。

 「ここまでなら浴びても大丈夫な値」のことを放射能用語で「閾値(しきいち)」と言います。 

 その「閾値などない!」とする考え方を「LNT仮説」と言い、現在世界の主流になっています。

【反対を押し切って採用された】

 が━━大阪大学名誉教授の近藤宗平によると、その考えは1958年、国連科学委員会で遺伝学者が主張したもので、医学者たちの反対を押し切って国際的合意として採用されたそうです。

 以降、国連科学委員会もICRPもその考えを基本哲学とし、「安全対策としては怖がりすぎるほうがよい」ということで、「年間1ミリシーベルト」の基準が作られていったのです。

 これでわかってもらえたと思いますが、ICRPやIAEAが基準とする「年間1ミリシーベルト」に科学的な根拠などなく、ICRPとIAEA以外の機関や研究者たちの意見を総合すると、「年間100ミリシーベルト」を閾値とするのが妥当だと思われます。

【まとめ】

 ●「年間1ミリシーベルト」に科学的根拠などない。

 ●閾値は明らかに存在し、「年間100ミリシーベルト」を基準にするのが妥当だと思われる。


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 国民の3人に1人がかかると言われるがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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