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「新型コロナとインフルエンザは比べることが難しい」の嘘

【新型コロナはインフルエンザと比べれば大したことがない?】

 [答え:そもそも比べることが難しいです]

 「新型コロナはインフルエンザと比べれば大したことがない」との意見を書籍やネットで見かけます。たとえば某論客兼漫画家の複数の著書では、インフルエンザの死亡者数と当時のコロナの死亡者数を比べて新型コロナを軽く扱う説が述べられています。しかし、これは有効な比較とは言えません。そもそも「大したことはない」の“大したこと”って、なんなのでしょうか。

 インフルエンザは日本では季節性インフルエンザと呼ばれ、冬に流行する感染症であることはみなさんもご存知でしょう。インフルエンザには予防接種があり、特に高齢者には自治体が接種券を配布して予防接種をうながしています。

 予防接種が推奨される大きな理由は、感染すると重症化し最悪の場合は死に至るからです。厚生労働省の人口動態統計のデータによれば、2019年のインフルエンザでの死亡者数は3575人となっています。

 一方、新型コロナでの死亡者数は、東京都内だけで累計3130人です(2021年10月時点)。「全国のインフルエンザが原因と考えられる死亡者数」と「東京都内だけの新型コロナによる死亡者数」が同じ程度である事実から“新型コロナはインフルエンザに比べれば大したことがない”との説を裏付けるのは、かなり厳しいものがあると思われます。

 そもそも新型コロナとインフルエンザでは、取り巻く環境が全然違います。 

 インフルエンザにはワクチンがありますし、外来で手軽に処方できる経口薬もあります。

 一方、新型コロナは当初、ワクチンも治療薬もありませんでした(現在は効果的な治療薬、たとえば抗体カクテル療法などにより状況は改善しているといえます。医療機関の外来で手軽に処方できる経口薬の登場が待たれるばかりです)。

 予防ができ、感染しても治すことができるインフルエンザと、(当初は)ワクチンが行き渡らず、手軽な治療薬もない新型コロナ。いったいなにを根拠に「コロナはインフルエンザに比べたら大したことはない」と言っているのか、はなはだ疑問です。(桑満おさむ) ASIOS〈新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本〉より

✔️【真相〈インフルエンザ間接死が隠されている〉】

 インフルエンザにちょっと詳しい人なら桑満おさむの文章の中に「トリック」が隠されていることに気づけているはずです。

 桑満おさむは2019年のインフルエンザの死者数が3575人と言っていますが、これは直接死のみであり、肺炎などの間接死も含めれば、毎年インフルエンザで約1万人が死亡しているんです。

 一方、新型コロナの2年間の死者数は(水増しも入れて)約1万8000人。インフルエンザとほぼ同じです。

 ワクチンと治療薬がありながら年間1万人が死ぬインフルエンザと、ワクチンと治療薬なしで同じく年間1万人が死ぬ新型コロナ━━さて、どちらが怖い感染症なのでしょうか?

 答えは小学生でもわかるはずです。

【まとめ】

 ●インフルエンザより新型コロナが怖くないことはデータが証明している。

 ●桑満おさむは「インフルエンザ間接死」という都合の悪いデータを隠している。


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