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「WHO傘下のIARCが『肉には発がん性がある』と発表した」の真相

【アスベスト並みの強発がん性】

 最初から、決定的な情報です。

 「……ハム、ベーコン、ソーセージなどの加工肉は、最凶の発がん物質である」

 これは、2015年、発表されたWHO(世界保健機関)勧告の衝撃……。

 「……加工肉には、5段階評価で、最悪レベルの発がん性がある。それは最凶発がん物質アスベストと同等である」

 アスベストとは、石綿の一種。建材として世界中で多用されてきました。

 ところが、そのミクロの針が肺細胞に刺さり、肺がんの一種、中皮腫を引き起こすことが判明。建築作業員や住人に、数多くの犠牲者が続出していることがわかりました。

 こうして、いまや世界中でアスベストは、製造・販売・使用が禁止されています。

 そして、ハム、ベーコン、ソーセージは、この最凶発がん物質と同じ発がん性なのです。なら、同様に、製造・販売・食用は禁止されるべきです。それが、人類の健康維持には、ベストの処置です。

 しかし、世界の食品市場で、これら加工肉が禁止された……というニュースは、まったく聞きません。

 それどころか、このWHO勧告のニュースを、世界中のマスメディアは、ほとんど無視、圧殺したのです。大手ハムメーカーなどは、テレビ、新聞、雑誌などの大切なスポンサー。「スポンサーは神様」なのです。

 だから、神様に逆らうなど、できるわけがない。

【ブタ、牛、羊など肉も強い発がん性】
 衝撃は、ハム、ソーセージなどの加工肉だけではない。

 WHO勧告は「ブタ、牛、羊などの赤肉も、5段階評価で上から2番目の発がん性がある」と断定し「食べる量をひかえめにする」ように、勧告しています。

 世界中のスーパーや精肉店で売られている肉類にも、明らかに「強い発がん性」があります。国際機関が断定、警告しているのです。

 しかし、この警告は、あまりに遅すぎた、と言うべきです。

 菜食者のあいだでは、加工肉や肉類の発がん性は半世紀も前から常識だったのです。

 しかし、わたしは、このWHO勧告に一種の感動を覚えた。

 「よくもまあ、真実を警告したものだ」

 なぜなら、国連そのものが“闇勢力”の支配下にあることは、常識です。

 WHOも例外ではない。

 この勇気ある真実公表には、WHOスタッフの人間としての良心を感じます。 船瀬俊介/池田真希子〈ヴィーガン革命 動物食は老化する〉より

✔️【真相〈IARC勧告をメディアは取り上げていた】

 ヴィーガン派が黄門様の印籠のごとく掲げる「肉を貶めるエビデンス」はあまたありますが、その中でもナンバーワンかナンバーツーに君臨するのが、このIARC(国際がん研究機関)の発表です。

 まず本題に入る前に、初歩的な誤解をときたいと思います。

 船瀬俊介はIARCの発表を世界中のメディアが無視・圧殺したなどと言っていますが、コリン・キャンベルの弟子の真柄俊一医師によると、日本でも新聞など様々なメディアで取り上げられたそうです。

 その影響からか、情報源がテレビのみの私の母が「加工肉には発がん性がある」という噂をなぜか知っていました……。

【2人の偉大な医師の反論】

 本題に入ります。

 IARCの発表に対して日本の糖質制限のパイオニア、江部康二医師は次のように反論しています。

 「たしかに加工肉はなるべく避けたほうがいいが、赤肉に関してはそれほど神経質になる必要はない。そのデータはあくまで糖質をとっている人たちを対象にしたデータにすぎないからだ」

 また、国立健康・栄養研究所長の津金昌一郎医学博士はこう反論しています。

 「これは肉をたくさん食べる欧米でおこなわれた研究に基づく判断です。肉食と大腸がんとの関係性を調べた研究はたくさんあり、加工肉は大腸がんになりやすいというデータが一部の例外を除きそろっています。赤肉については完全に明確になったわけではないため、『おそらく』という言葉がついた。赤肉は、タンパク質やビタミンB、鉄、亜鉛など健康維持に有用な成分もたくさん含んでいます。赤肉摂取で脳卒中のリスクは下がるという面もあります。何事にも良い面があれば悪い面もあり、オールマイティーじゃない。そのバランスを正確につかんで行動することが重要」

 どちらの意見にも説得力はあると思いますが、まだ「決定打」とは言えないと思います。

【IARC勧告の真実】

 では、IARC勧告をくつがえす決定打はないのでしょうか?

 実はちゃんとあるんです。それはポール・サラディノの〈カーニボア・コード〉にはっきり書かれています。

 引用しながら説明します。

 IARC勧告がおこなわれたのは2015年ですが、3年後の2018年により詳細な報告がなされ、800件の研究のうち評価されたのはわずか14件、それもすべてランダム化比較試験ではなく観察疫学にすぎませんでした。

 さらに14件中8件が肉と大腸がんの関連性を示しておらず、統計学的に有意な相関関係を示したのは、なんと1件だけだったのです(AJE.1998)。

 「たとえ相関関係でも、たとえ800件中1件だけでも、肉に発がん性がある根拠になるのではないのか?」という苦しい反論が聞こえてきそうですが、さにあらずです。

 最後に残った1件というのは、アメリカのセブンスデー・アドベンチストという宗教団体による研究だったのですが、レッドミートと大腸がんの強い相関が現れたのは、発がんの強力な危険因子として知られるインスリン抵抗性の高い肥満者だったのです(COR.2010)。

 800件中、最後に残った研究でこれなのですから、ヴィーガン派が鬼の首を取ったかのように掲げるIARC勧告なるものに、根拠はまったくないと結論付けていいでしょう。

【ベーコンの真実】

 しかし、話はこれで終わりではありません。

 IARCが5段階評価で最悪レベルの発がん性があると言った加工肉にも、驚くべき真相が隠されていたのです。

 ラットに大腸がんを誘発する薬剤を注射し、ベーコンを中心とした肥料を与える群と通常の肥料の郡を100日間観察したところ、前者の群に大腸がんの増加が認められなかったのです!

 研究者はいいます。

 従って、本研究では、経腸投与した[肉の]鉄、胆汁酸、または全脂肪酸が大腸腫瘍を促進する可能性は示されなかった。この結果は、ラットにおいては、牛肉は[大腸がんの]増殖を促進せず、鶏肉は大腸がんの発症を抑制しないことを示唆している。ベーコン中心の肥料は発がんを抑制すると考えられる。(Nutrition and Cancer.1998)

 論文によるとベーコンを食べても大腸がんにならないどころか、大腸がんを抑えるというのです!

 おそらくすべてのヴィーガンたちが口あんぐり状態だと思われます(笑)。

 これは動物実験ではありますが、サラディノによると人間を対象にした実験はまだ存在しないようなので、「加工肉に発がん性がある」という話も、おそらく世紀の大嘘だと思われます。

【まとめ】

 ●加工肉とレッドミートには発がん性がある」というWHO・
IARC勧告は、根拠が薄弱で怪しすぎるものだった。


 日本の国民病の1つである糖尿病。しかし標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限による治療をぜひご検討ください。

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