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「近藤誠は『臓器転移がなければ治る』と言っている」の真相

【「治る」という言葉】

 臓器転移があれば、大腸がん肝転移(の一部)のような例外を除き、治ることはない。逆にいえば、臓器転移がなければ治る可能性が高い。(【がん治療で殺されない七つの秘訣】24ページ)

 近藤誠氏はここで、「治る」という言葉を使用していますが、どのような手段を用いることで、治るといっているのでしょうか。それは手術や抗がん剤治療という前向きな行動をともなうからです。述べられている大腸がんの肝転移については、私も東大病院で多くの患者さんを実際に診てきました。まさか放置で治る患者さんなど誰ひとりもいません。みな、手術を頑張り、抗がん剤治療を頑張るから治っていくのです。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より

✔️【真相〈揚げ足取りにすぎない〉】

 これは単なる揚げ足取りにすぎません。

 近藤誠も神様ではないのですから、少し非論理的で誤解を与えるような文章も書くことはあるでしょう。

【「治る可能性が高い」のあとの文】

 話は変わりますが、『臓器転移があれば、大腸がん肝転移(の一部)のような例外を除き、治ることはない。逆にいえば、臓器転移がなければ治る可能性が高い』のあとの文をそのまま引用します。

 そして転移するか否かは、がん幹細胞が生まれたときに定まっている。結局、がんが治るか治らないかは、がん幹細胞が誕生したときにほぼ決まっているのです。これが手術と放射線とで、生存率が同じになる最大の理由です。
 
 治療後の生活の質はどちらが良好か。放射線では食道が残るので、治療が終れば、正常な日常生活に復帰できます。これに対して手術では、代用食道の吻合部がつまって飲み込みにくくなる、術創部が痛む等の後遺症が生じやすい。また胃袋が代用食道に転用されるため、食べたものを溜める機能がなくなり、少しずつしか摂れなくなる。仮に勘三郎さんが救命されて舞台に立てた場合にも、げっそり痩せて別人のような姿をさらすことになったはずです。━━このように手術では、生活の質が大きく損なわれてしまう。まことに手術は「人工的な大ケガ」なのです。

 ……どうでしょうか?印象がまったく違うはずです。

 近藤誠が〈がん治療で殺されない七つの秘訣〉の24ページで言いたかったことは手術の有害性であり、大場大が〈がん治療で殺されない七つの秘訣〉24ページに反論をおこなうのなら、手術によって生じる後遺症についてなはずです。

 しかし、なぜかそれについての言及も一切ありません……。

【まとめ】

 ●大場大の反論は稚拙な揚げ足取り、論点ずらしにすぎない。


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 日本人の3人に1人がかかると言われる国民病のがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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