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「砂糖を摂るとがんになる」の嘘

【白砂糖の摂り過ぎ】

 J・E・バッカー博士は「白砂糖の消費」と「がんの発生率」との間には相関関係があり、白砂糖の消費量が増えるとがん患者も増えるという研究結果を発表しています。実際、私のクリニックの患者さんたちも、甘いものを好んで摂っていた人が多いのです。肉の摂り過ぎは明らかに発がんの条件ですが、もう1つ「白砂糖の摂り過ぎ」も発がんの条件としてあげておかなければなりません。 森下敬一〈ガンは食事で治す〉より

【砂糖が体を蝕む146の理由】

 ロサンゼルスの臨床栄養学博士であるナンシー・アップルトン博士は、ホームページで146もの理由をあげて、いかに砂糖が体を蝕むかと警鐘を鳴らしています。

 たとえば、「免疫機能を抑制する」「細菌感染への抵抗力を低下させる」「視力を低下させる」「アルコール中毒をもたらす」などの危険性を指摘しています。さらにクローン病や潰瘍性大腸炎、気管支喘息、心臓病、多発性硬化症、白内障、肺気腫、動脈硬化、片頭痛、うつ病、そして各種のがんなどにかかるリスクをあげています。 山田豊文〈病気になりたくない人が読む本〉より

✔️【真相〈がんが増大する理由は砂糖ではなくアミノ酸〉】

 まず、森下敬一の主張も山田豊文の主張もただの「持論」にすぎず、ランダム化比較試験などで出た結論ではありません。

 森下敬一の主張にいたっては、因果関係ではなく相関関係です……。

 実はがんが増大する原因は砂糖ではなく、グルタミン、アルギニン、メチオニンといったアミノ酸であることが、なんと60年前の1960年代から細胞実験、動物実験で確認されているのです(【Br J Cancer.1965】【Nutrients.2020】【Oncotarget.2016】)。

 つい3年前の2019年の研究でも、がん細胞の増大に砂糖は必要なく、やはりアミノ酸が原因であることがたしかめられています(Nat commun.2019)。

 また、実際にグルタミンをブロックすることでがんの増大を抑制することも報告されています(Mol Cancer Ther.2021)。

 ただ、あくまで細胞実験、動物実験な上、アミノ酸を含む肉を食べてがんが治ることもあるので、一説にすぎないのではありますが……。

 ちなみに崎谷博征によると、砂糖フリーの食事ががんの予防になるというエビデンスも、がん患者の余命を延ばすというエビデンスは皆無だそうです。

【白砂糖だけで3年間生き続けた女性】

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 ダメ押しにもう1つ。

 2021年7月9日の〈臨床ダイジェスト〉に〈3年砂糖を舐めるだけ━━神経性痩せ症女性の心停止の理由「研修最前線」〉という症例報告が載りました。

 それによると3年間、白砂糖を舐めるだけの食生活をおくってきた40代の女性が、自治医科大学附属さいたま医療センターに運び込まれ、心停止で亡くなったそうです。

 繰り返すようにこの女性は、3年間、白砂糖を舐めるだけの食生活をおくった人なのです。

 それでもがんにはかかっておらず、心停止の理由は「脚気」だったそうです。

 この報告からも、がんと砂糖に関係がないことがわかると思います。

【まとめ】

 ●がんが増大する原因が砂糖ではなくアミノ酸であることが、古くから多くの研究で明らかになっている。

 ●白砂糖のみを3年間舐め続ける食生活をおくってもがんにはならない。


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