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「伝えることが目的」多言語話者が思う言語学習で大切なこと

「英語話せますか」と聞かれたら、「話せます」と言えるくらいの英語力がある私ですが、これまでの過程で学んだ、英語に限らず「外国語を学ぶ過程で大切なこと」をシェアしたいなと思っています。

私の意見だけでなく、スウェーデン語(母語)、デンマーク語、ノルウェー語、ドイツ語、英語の計5か国語がネイティブレベルで話せるスウェーデン人のパートナーからの言語学習におけるアドバイスも一緒にシェアしていきます。

私がここで伝えたいのは、TOEICで900点越えのための学習法や、日常会話での使える表現などではなく、英語だろうが中国語だろうがフランス語だろうが、何語を学ぶ上でも大切なマインドセットです。

私も彼も、ほぼ独学で習得した身です。(私は留学していますが、留学といえないくらいの短期(1ヶ月)です)




1. 完璧ではなく「伝えること」がゴール

私が言語学習において一番大切にしているマインドセットは「言語はコミュニケーションツール」ということです。これは5カ国語話者の彼も「新しい言語を学ぶ上での一番のアドバイス」とのことです。

言語学習で躓いたときに私がいつも考えるのは「言語・言葉が存在する理由は、他人と意思疎通をするため。だから伝わればオッケー」ということです。

このごろSNSで "where are you from" は失礼、"I don't know" は嫌われる、といった投稿をよく見かけます。全てが間違っているわけではないし、伝え方によって失礼に聞こえる場合もありますが、"where are you from"を使おうが、"I don't know"を使おうが、言いたいことは確実に伝わるわけです。

そもそもなぜ言語を学ぶのか、それを考えたら「コミュニケーションを取るため」のはずです。言語の存在理由を考えたら、どんな言語学習者の人もこれが最終目的だと思います。完璧に習得することで周りから褒められるためではないはずです。

「こんな表現を使ったら失礼だと思われるかも」「せっかくなら上級者レベルの表現を使いたい」という気持ちは誰にでもあると思います。もちろん私もそうです。

でも、逆の立場になって考えたら、そんなこと気にならなくなります。日本語を勉強中の外国人の方が、一生懸命日本語を話している姿を見て、「日本語がおかしい」って馬鹿にするほど心が狭い人っていないですよね。敬語が違っても、「今日朝ごはん食べたです」「遅いない」と言われても言いたいことは理解できますし、間違いを指摘することはあったとしても、だからといって馬鹿にしたり、「この人失礼だな」って思ったりしないですよね😅

私たちが外国語を話す時も一緒です。ネイティブスピーカーじゃない人がネイティブがあまり使わない表現を使ったところで、見下したり、馬鹿にしたり、友だちを辞めたりするような、心が狭すぎる人はいません😌もしそんなことがあるとしたら、それはあなたの語学力なのではなく、相手の心の狭さが問題です笑笑

「まずは伝えること」

これがとにかく一番大切です。

上級者レベルの表現や、言葉のニュアンスは実践を繰り返していくうちに自然についてきます☺️



2. アクセントは「複数語話者であることの証拠」

わたしたちが言語学習(特に英語)を勉強する時に、発音を気にする傾向があると思います。

それを彼に伝えたところ、

アクセントとか訛りは恥ずかしいことでもなんでもない。むしろいいことだしアクセントを無くすなんてのは無理

とのことでした😌

わたしが「わたしの英語の発音ってどう?日本語アクセントある?自分じゃわかんないからさ」と言った時も、

「もちろんあるよ。だって君は日本語ネイティブしょ。アクセントがない方がおかしい

と真面目な顔で言われました😅

たしかにその通りだなと思います。日本語アクセントがあることは、英語が下手なのではなく日本語が母語であることの証拠であり、日本語が母語であることは恥じることでもなんでもありません。

彼は更に、

「僕の英語はネイティブレベルだけど、当然スウェーデン語アクセントがある。でもそれを恥ずかしいと思ったことはない。もちろん、もしアクセントが強すぎて、何を言っているのか全然わからなかったら、もはや英語じゃないから直す努力が必要だよ。でも、コミュニケーションがとれて、言いたいことが相手にちゃんと伝わるなら、どんなアクセントでも恥じることは一切ない。母国語を大切にするべきだよ

こう言われた時、なんだか今まで「ネイティブみたいな発音」にこだわっていた自分が恥ずかしくなりました😅

つまり、「伝わればオッケー」ということです。

もちろん発音がいいに越したことはないです。発音が良ければそれだけ自信も持てますし、ネイティブスピーカーの方にも「すごい流暢だね!」と言われるのは確かです。

しかし、アクセントや母国語の訛りを気にして話すことを躊躇したり、それを恥じることはありません。

外国語を学ぶというのは本当に世界が広がります。アクセント・訛りがあるというのはそれだけあなたは多くの言語を知っていて、広い世界を見ているということです。



3. 語学力そのものよりも、あなたの意見

私が彼と話すときに、時々「自分の世界の狭さ」にやられる時があります😅

「レンタル彼氏って日本にしか存在しないビジネスだと思うけど、あれどう思う?」
「最近のフェミニズムって過激すぎる時があるけどどう思う?」
「日本では原爆のことどうやって教わるの?」

といった知的な質問をたまにされるのですが、英語力そのものではなく、自分が世の中に疑問を持ったり、多角的な視点で物事を見たり考えたりしていない結果「自分の意見がない自分」になっていることにがっかりします。

毎日欠かさずニュースを聞いて、自分が生きている社会に関心を持つ彼と、のほほんと生きている私を比べた時に、なんだかすごく損をしている気がしました。

「国際恋愛で大事なことは何って聞かれたら何て答える?」
「遠距離恋愛で大事なことってなんだと思う?」

こういった、自分が経験していることや、日々意識して考えていることは、たとえ英語での表現が分からないとしても、自分の思いや意見を伝えられるものです。

つまり、たとえ語学力があったとしても意見や考えといった伝えるものがなければ、その語学力は活かせないということです。

何度も繰り返しますが、「言語は他者との意思疎通のために存在するもの」です。どんなに立派な道具があったとしても、それを使う対象がなければ何の役にも立たないのと同じです。

大事なのは「伝えること」

そのためには当然「伝えるもの」が必要です。それがなくて「道具」だけがあったとしても、結局何も伝えられません。

本を読んだり、旅をしたり、久々に幼馴染に会ったりして、「世界を自分の目で見て、自分で考える。自分なりの視点を持つ」

こうすることで、あなたの語学力はもっとパワフルになって、人生そのものもカラフルで豊かなものになると思います。



まとめ

今回は言語学習を通して学んだことや気づきを、私の経験を踏まえてシェアさせていただきました😌

私は言語学習が本当に好きで、その先にある広い世界にいつも惹かれています。これからも語学のことや留学経験のことといったことも書いていこうかなと思っています😌

意見や思いがある方は優しくコメントしてくださると嬉しいです😌

最後まで読んでくださってありがとうございました☺️
近々また記事書きます😽














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