『高慢と偏見』(1995年)|Mr.ダーシーに惚れて|PeriodDrama紹介

やります宣言から期間が開いてしまいましたが、PeriodDrama紹介第1回目『高慢と偏見(1995年・BBCドラマ)』です。
どの作品を取り上げようか迷いましたが、まずは個人的に大好きで胸を張っておすすめできる、定番の高クオリティ作品からいってみましょう。

【原 題】Pride and Prejudice
【監 督】サイモン・ラングトン
【制作年】1995年
【制作国】イギリス
【放 送】テレビドラマ(全6話)
【主 演】コリン・ファース
【評 価】Filmarks(★4.4)Yahoo!映画(★4.2)
【視聴方法】AmazonPrimeVideo・Hulu・U-NEXT
(2021年1月24日時点の情報)
この作品をおすすめしたい方
・19世紀初頭のイギリス上流階級の文化、恋愛や結婚に興味がある
・王道で古典的なラブストーリー大好き
・不器用だけど誠実な紳士が好き
・原作に興味があるけど本読むのはちょっと

放送当時、イギリス国内で驚きの視聴率40%を達成した大ヒットドラマです。主演のコリン・ファースの出世作と言われています。

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この作品の魅力は語り尽くせないほどあるのですが、難しいことは抜きにして目で見て楽しめるというのはポイントかなと思います。

イギリスの田園風景、この時代(19世紀初頭)のファッション、建築、インテリア、食事に至るまでよく作り込まれています。PeriodDramaでも現代的な感覚を織り交ぜている作品もありますが、本作は忠実に作り込まれていて本格派だと感じさせてくれます。そこが満足度をグッと押し上げているポイントです。

あとシンプルにコリン・ファースがめっちゃ素敵です。惚れ惚れする紳士っぷりにココロを掴まれます。


↑水も滴るコリン・ファースが拝める有名なシーン🙏

さてストーリーですが、「田舎町の聡明な女の子エリザベスが、お金持ちで気難しい紳士のMr.ダーシーと、家族や友人たちのドタバタに巻き込まれながらも徐々に惹かれあっていく話」です。

あらすじだけ読むとなんだただの王道ラブストーリーかと思いますが、オースティン作品の真骨頂は巧みな心理描写にあります。「徐々に惹かれていく」様子の描写が本当にお見事で、そこが見どころです。


本作を観て(観ていなくても)面白い~!と思った方は、ぜひ原作も読んでみてください。原作にはこれでもかと心の動きが書かれており、オースティン作品の魅力を全身に浴びられます。訳はたくさん出てますが、個人的には中野康司さん訳のちくま文庫がおすすめです。とても自然な日本語の文章なので非常に読みやすいです。


最後に小話。
本作のその後を舞台にしたミステリー小説 P.D.James『Death Comes To Pemberley』(邦題は「高慢と偏見、そして殺人」)を原作にしたドラマも2013年に制作されています。日本語版を確認できていないのでこちらはレビュー外ですが、トレイラーをおいておきます。未視聴なので、観たいなあ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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