無条件で人を愛することはできない
社会生活の中で、
たとえば会社に所属することや、
税金を支払うことや、
あるいは集団の中で役割を担ってそれを全うすることというのは
すごくすごく、大事なことだ。
なぜならそれは、
『自分が楽しい』という価値だけでなく、
『他者のためになっている』という価値も生み出しているから。
◇◇◇◇
「ただ生きているだけで、素晴らしい」
という言葉も、ほんとうのことだと思う。
でも。
ただ『生きているだけ』の人を、それだけで愛せるかと考えてみたときに
それは無理だな、と思ったのだ。
そんな風に思えるのは我が子くらいのものじゃないかな、と。
友だちや好きな人にも、愛情をたっぷりと注ぎたいと思う。
でもそれは無条件なんかじゃない。
「一緒にいて楽しい」とか、
「好き」と思える気持ちをすでに与えてもらっているのだから、
その相手に見返りを求めず愛を持って接してたとしてもそれは無条件とは言えない。
◇◇◇◇
社会生活の中で、
たとえば会社に所属することや、
税金を支払うことや、
あるいは集団の中で役割を担ってそれを全うすることというのは
すごくすごく大事なことだ。
自分の外に向かって、
なにをするか。
どうするか。
それらによって人を知り、
私たちは人と繋がりたいと感じる。
無条件で人を愛することはできない。
そして、
無条件で自らを愛せる存在である自分の存在が、
いかに輝かしいものであるかを
問うてみたい。
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