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つまらない仕事を面白くする方法

先日仕事で、管理ソフトを刷新するため、ここ30年ほどの各社員の経歴をデータと照合するという作業をしました。その量はA3の用紙15枚分
照らし合わせる社員データは広辞苑?みたいな分厚さでした(笑)
他の部署の方に、この作業の話をした時のリアクションを見ても、世間一般ではめんどくさくて、したくない作業と言われるものなのでしょう。

私は、面白味を感じていたので、その説明を軽くしてみたのですが、あまり理解されません。こういうところが変わってるんでしょうね(笑)
職場では人がめんどくさがることをやってくれるとか、何をお願いしても嫌な顔をしないから助かるとか、そういう風に言われることが多いです。

それって、強みなのでは?
そう思ったので、ちょっと文章にしてみることにしました。

ちなみに、内容というよりは、どういう風に考えていくことで「楽しい」と思えたのか、というところが伝わると嬉しいです!

今回の作業で私が面白いと思ったのは以下の2点です。
・会社の部署名や役職などの変化で組織形態を考えられる
・その人の配属先の変遷で会社からの評価を見られる

私も最初から「よし、この仕事を楽しむぞ!」なんて思ってはいません(笑)
でも、照合を始めると、似たような名前なのに部門と課に分けられて、年を重ねるごとに木の枝葉が伸びていくみたいに細かくなったり、名前が変わったりしていくと気付いたのです。
それが何故なのかを考えると、組織が大きくなったからとか、抱える顧客が増えたからとか、色々な理由を思いつきました。

今回の例で言えば、会社が大きくなって抱える社員が増えると、一括で管理するのが難しくなって管理部門を別に作ったり、管理の権限自体をそのグループに譲渡したり。1グループあたりの人数が増えてきたら、まとめて担っていた仕事を分担して割り当てたり、顧客が増えて業務が煩雑になったら、課を作って細分化したり。
「こういう意図があるんじゃないかなぁ…」と妄想しながら見ていると、私の勝手な解釈ですが、組織がどう作られていくのかを垣間見られた気がしました。

◆部門を枠で括る
総務部・経理部 → 管理部 総務課・経理課
営業部・総務部 → 管理営業部 営業課・総務課

◆部門を細分化する
営業部 → 営業部 第一課・第二課
営業部 → 営業部 契約管理課・受託営業課

また、そうやって見ていると、その中で昇格しているタイミングや、どういう部門や部署を経験しているかで、その人の会社からの評価を見ることもできるんじゃないか?と考えるようになりました。
私が照合したのは、もう在籍していない人たちのものばかりでしたが、会社の重役になる人の変遷や、その人がどういう特性を持っていた人なのかが見えると時代背景や、会社のフェーズなんかも想像できて楽しかったです。

私が頼まれた仕事は「AとBというデータを照合してください」というものです。おそらくそれを、ただ無心でやる作業にしてしまうとつまらない仕事になってしまっておもしろくないんだと思います。
「なんでそうなるんだろう」と、一歩踏み込んで考えてみることで、ただの照合作業から、会社の歴史や評価を知るチャンスにすることができました。

今回は内容についてでしたが、数字の入力とか何かまとめるとか単調な作業であれば、効率よくできるように工夫してタイムトライアルにしてみたり、必要以上に綺麗に仕上げて自己満足してみたり…作業自体にゲーム要素を加えることで面白くすることもあります。

「仕事なんてつまらない」って投げ出して、それを肴に仲間と飲みに行くのも、それはそれで楽しい面もありますが(笑)
もしかしたら、まだ全体を見られてないから面白くないだけで、その仕事がなんのためにあるのかがわかると楽しめることもあるんじゃないでしょうか。
そうやって、ちょっと考え方を変えるだけで、知識やスキルを手に入れられる。同じ時間を使うなら、そういう風に使った方がお得だと思いませんか?
こういう癖がつくと、人間関係や状況にも応用することができ、気付いたら自分の世界がどんどん広がって、できることも増えているのかもしれません。
なんでも、楽しんだもん勝ちです!
新年度も頑張っていきましょう!

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