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心理尺度について

学生時代,アンケートを実施して,その結果を統計分析にかける。
といった研究をしていました。

そんな中,当時困ったのが質問(心理尺度)の「尺度水準」の取り扱い方です。
尺度水準には,
名義尺度
順序尺度
間隔尺度
比例尺度
の4つがあります。特に詳細の説明はしません。このページ見てるひとはそれなりに勉強してきた人と思いますので。

心理学において,特に取り扱いが難しいのは,5件法等(リッカート尺度)の回答結果でしょうか。
これを,順序尺度か間隔尺度か,このどっちで扱うのかは判断が難しい局面もあるのではないでしょうか。
順序尺度であれば,統計手法である回帰分析や平均の差の検定といった心理学ではメジャーな手法が適用できません。
しかし,間隔尺度とみなすことで,そういった分析が意味を持つようになってきます。
これについて諸説あることと思いますが,1970年代の様々な議論により,一般的な心理学分析においては間隔尺度水準で扱うことが許容されているとのことです。

まあ,5件法で,「全くそう思わない」~「とてもそう思う」とか心理学でよくある回答方法で,これを統計分析出来ないのは痛いですよね。。。

上で書いたことは以下の文献に記載があったはずです。
私も学生時代には本当にお世話になった本です。

(参考文献)
鎌原雅彦,宮下一博,大野木裕明,中澤潤:心理学マニュアル質問紙法,北大路書房,1998.

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