102.同い年

本稿は、2019/08/31に掲載した記事の再録です。

各界で活躍している人の中でも、同じ年に生まれた人はなんとなく親近感がわいてきます。おもしろいもので同じ1959年生まれでも1−3月生まれの人たちは学年がひとつ上なので同級生とは思えず、やはり同学年に限ります。

1959年4月から1960年3月までに生まれた私と同学年の人は、全国におよそ160万人ほどいるようですが、有名人には次のような方々がいます。カッコ()の中は誕生日です。

ピアニストの小山実稚恵さん(5/3)、タレントの榊原郁恵さん(5/8)、政治家の片山さつきさん(5/9)本田技研前社長の八郷隆弘さん(5/19)、女優の古手川祐子さん(7/16)、脚本家の中園ミホさん(7/16)、歌手の杉山清貴さん(7/17)、タレントの森公美子さん(7/22)。

ノーベル化学賞受賞者の田中耕一さん(8/3)、漫画家の内田春菊さん(8/7)、歌手の米米CLUBのカールスモーキー石井こと石井竜也さん(9/22)、女優の真行寺君枝さん(9/24)、作家の畠中恵さん(10/10)、森友学園事件の際の理財局長で後に国税庁長官を務めた迫田英典さん(10/11)。雅楽師の東儀秀樹さん(10/12)、俳優の渡辺謙さん(10/12)、セクハラ問題で辞任した財務事務次官の福田淳一さん(10/18)、作家の辻仁成さん(10/24)、NHKアナウンサーの森田美由紀さん(11/8)、女優の原日出子さん(11/10)、作家の湯本香樹実さん(11/11)、田中美佐子さん(11/11)。

漫画家の浦沢直樹さん(1/2)、タレントの清水ミチコさん(1/27)、NHKアナウンサーの渡邊あゆみさん(1/29)、天皇陛下 浩宮徳仁(2/23)。タレントのコロッケさん(3/13)、小説家の多和田葉子さん(3/23)さん、小説家の石田衣良さん(3/28)。

私のひとまわり上は丁度「団塊の世代」に当たり、いろんな意味で「熱い」世代でしたが、人数もひときわ多い彼らが通り過ぎたあと、私たちは大人たちからは「無気力・無関心・無責任」の「三無主義世代」、さらに「無感動」も加えて「四無主義世代」とも言われました。

私たちの2歳年下の人たちが大学を卒業して社会に出る頃には「新人類」という造語が作られ、彼らはそう呼ばれるようになりました。あの頃は「同じ人類だと思うから腹が立つのであって、『新人類』だと思えば腹も立つまい」という使われ方でした。

有名な方も無名な人も、同学年だというだけで親しみを感じ、心のどこかでいつも応援してきました。還暦を過ぎても、よろしくねという気分です。

<再録にあたって>
改めて同い年の方々を眺めると、それぞれ生まれた環境と才能で、自分らしく生きてきたのだと感じます。今回は、新潮文庫の100冊に取り上げられている作家の湯本香樹実さん、 畠中恵さんのお名前も追加致しました。

このメンバーがみんな同い年だと思うと、なんだかおもしろく感じます。全員が小学校の同じクラスにいたら、誰が学級委員で、誰が掃除当番をサボっているのかな、隣の席になったら嬉しいのは誰かしらなどと思いめぐらすのも楽しいものです。


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