見出し画像

中日翻訳の練習:鄧小平の日本での記者会見から(尖閣諸島の問題について)

※ 1978年10月15日の日本記者クラブでの記者会見から

【日本の記者の質問】
一つはですね、尖閣列島の問題です
尖閣列島の帰属についてはですね
われわれは、日本固有の領土である
信じて疑わない、という立場にあるわけですが
トラブルが中国との間に生じて
たいへん遺憾に思っているわけです
この点、副総理はどう考え
この問題についてどうお考えになるか

鄧小平(国務院副総理)

这个 我们叫钓鱼岛
这个名字就有叫法不同
这点双方确实有不同的看法

これは、中国では「釣魚島」と呼んでいます
名前からして異なるわけです
双方の見解も確かに異なります

我们实现中日邦交正常化的时候
我们双方约定
不涉及这样的问题

中日国交正常化を実現したときに
双方は約束しました
こういった問題には触れないにしようと

这次谈《中日和平友好条约》的时候
我们双方也约定不涉及

先般結ばれた中日平和友好条約の交渉においても
双方は触れないことにしました

就中国人的智慧来说
也只能想出这样的办法来
因为一涉及就搞不清楚的

中国人の知恵から言っても
こういう方法ぐらいしか思いつきません
触れると決着がつかなくなるからです

倒是有一些人想在这些问题上
挑些刺来障碍中日关系的发展

一部の人たちはこうした問題で
難癖をつけて両国関係の発展を妨げようとしています

所以我们认为
我们两国政府谈这些问题
避开是比较明智的

ですから、われわれとしては
両国政府がこうした問題には
触れないのが賢明だと思います

这样的问题摆一下不要紧
你摆十年也没有关系

こうした問題は一旦棚上げして、急がないことです
10年棚上げしてもかまいません

我们这代人智慧不够
这个问题谈不拢

われわれの世代は知恵が足りませんから
この問題で話をまとめることができません

我们下一代人总比我们聪明一些
总会找到一个大家都能够接受的形式
方式来解决这个问题

次の世代のほうが知恵があるでしょうから
きっとみなが受け入れられるやり方を見つけて
この問題を解決するでしょう



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?