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複合キー,複合キー

大学の物理学科に進学した頃,バイトでの筆記作業(大学受験関係の講義の板書や教材作成など) が私のキャパオーバーしてしまって,右手の腱鞘炎を発症して以来,筆記やらパソコンのキーボード入力作業をだましだまし行っています.

職業柄,いろんな執筆作業が欠かせないのですが,私なりに試していることについて書き留めておきます.

長年の試行錯誤で,
- こまめに腕立て伏せ・指立て伏せをする
- 岸辺露伴先生の指の体操をする
といったケアをすることで,それなりの長時間筆記・入力作業をこなせるようになってきました.

一方で,執筆ツール自体もいろいろ試しました.

筆記については,
- 万年筆(自分用に研いで頂いたもの)
- iPad Pro + Apple Pencil
のように,原理的に筆圧ゼロで筆記できるものを多用しています.完全脱力で筆記するのにはなかなかトレーニングが必要で,いまだについつい力んでしまいがちなのですが.

パソコンについては,macOSのアクセシビリティ機能がお気に入りで,
- アクセシビリティ > キーボード > ☑複合キーを有効にする
は真っ先に設定します.このおかげで,CmdキーやShiftキーなどを押し続ける必要がなくなり,左手だけでも複合キーを用いたショートカットキーを使ったキーボード入力ができます.有効になっている複合キーがカチャカチャという効果音と共に,画面に大きく表示される(私は表示位置を画面右上に設定しています)のが,気に入っています.

スクリーンショット 2020-06-15 00.35.13

他にもキーボード入力の打鍵数を減らすためのソフトとして,TypeIt4Meというスニペットツールを使っています.
https://www.ettoresoftware.com/mac-apps/typeit4me/
たとえば,「;;d」と入力すると「どうぞよろしくお願い致します.」と展開されたり,「dd」と入力すると「$$」のように2つのドルが入力され,さらに2つのドルマークの間にカーソルが移動します.LaTeX数式やMathJax,KaTeXなどで数式のための様々なタグが,少ない打鍵数で入力できる,とてもとてもありがたいツールです.

そもそも執筆に手を使わなくてすむ,音声入力による執筆作業も,近年のびっくりするほどの音声認識制度向上でかなりストレスが少なくできるようになってきたことも,私にはとてもありがたいです(かつてはDragon speechなどいくつかの音声認識ソフトも使ったりしましたが,最近の性能向上には驚かされます).

最近執筆作業が爆発的に増えたこともあり,改めて自分を実験台にいろいろ試してみました.当社比で,3-40分おきに10回程度の指立て伏せをするのが,最も効果的だということが分かりました.とはいえ,ついつい目の前の作業に夢中になってしまって4-5時間休みなしに手を酷使して,腱鞘炎悪化.またこまめに腕立て伏せやり直し,また酷使して悪化,,,というのを繰り返しています.なかなか新しい習慣というのは身につかないものです.ポモドーロ・テクニック用のアプリ(Be Focused というタイマーアプリを常駐させています)もインストールしているのですが,そもそも起動し忘れることも多くて.現在習慣化に取り組んでいる最中です.

デスクワーク中心ですと,ついつい同じ姿勢を長時間続けてしまいがちなんですよね.こまめに体中の筋を刺激しほぐすように心がけたいです.



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