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『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』が届いた。

1冊の本が届いた。『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』。著者の島﨑今日子さんからで、何年も前から企画を聞き、また週刊文春の掲載時の熱量に圧倒されていたので、単行本として出版されたのが、とても嬉しい。不定期の連載は2年にわたり、見逃した回も多い。これからじっくりと読んでみたい。

島﨑さんには『安井かずみがいた時代』『森瑤子の帽子』などの著書があり、インタヴューの名手として知られる。ひとりの人間に多方面から光を当て、思いがけない光芒の像を浮かび上がらせる。読んでいて、う〜んと、うなりたくなる場面が多々あるのだ。

彼女の手になるジュリー像は、時代、ジェンダー、他をも語り、今の私たちの立ち位置を浮かび上がらせてくれる。ジュリーと同時代を生きる私も、そうでない世代も楽しめる本だと思う。


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