学校の縮図みたい。 SNSを彷徨ってるとそんな気持ちになる。 目立つ人。 人を扇動する人。 それに付いてく人。 それを嫌悪する人。 何でもなくただ見ている人。 体育祭の出し物を 何にするかクラスで決めてる時のような、 あの頃の気持ちになる。 「これやろうぜ!!」 と数十人の前で自分の意見を言える人を すっげ〜〜って思ってたし、 それにわらわらと 似た人が集まり扇動集団が出来上がるのも すっげ〜〜と見ていた。 私は何の意見もない奴だったので 引っ張って行ってくれる人達
休み時間、私たちは 教室の後ろにある、黒板に文字を書いていた。 時間割とか、行事とかを記す あのサブ的な黒板の隅に。 中学3年生の、 その時私がハマっていた 名前を入れ替えて言葉を作る遊びだ。 私の旧姓は よしいあや なのだが、入れ替えると あやしいよ。 になる事を発見した。 それから色んな人の名前を入れ替えた。 一緒に考えていたマユは 頭のいい子で学年トップ3の成績だった。 テストの平均点に差があっても 中学生ならではの恋バナ等で馬が合い 同じグループにいた可愛い
「馬鹿が!! そがんと猫でん杓子でん出来るったい!」 体育館の真ん中で監督から怒鳴られた。 小学5年生の夏、 一向にうまくならないミニバスケットボールの練習試合中だった。 私はシュートもパス回しも ドリブルさえも下手くそで、 唯一ちょっと褒められたのがピボットだった。 ピボットとは 片足を軸に固定し、 体の方向を自由に変えながら 相手の攻撃を交わし ボールを保持するステップだ。 練習時に褒められたピボットだったので その日はやたらと多用した。 パスも回さずドリブルもせ
夕方、子ども達を車で迎えに行っていた。 よく晴れた日の夕方で 濃いオレンジ色に染まる歩道を 高校生たちもぞろぞろと駅に向かい歩いている。 長身の今どきなメンズ2人が目に入った。 いわゆるイケメン。 見栄えのいい2人はお互いに相乗効果があるのか 一緒に居ることで1人より目を惹くんだろう。 まるで修二と彰だ。スィー。 そんな学校ヒエラルキー上層部だろう2人は どちらともストレートネック気味にスマホを見つめ 無言で歩きながら何かを打っている。 なんだか眩い西陽の中 現代を