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33.神との対話【解説】P54~55③すべてを選んだのは自分

前回は「小さな魂と太陽」というたとえ話で、私たちが闇の中に生きることになった理由が示されました。

闇に目を凝らすと、世界の暗さはいくらでも目にすることができます。
逆に、光に目を移すと、世界の明るさをいくらでも目にすることができて眩しいほどです。

闇と光、どちらを見たいかは個人の自由です。
以前の私は、明るさばかりを見たがっていました。
けれども今の私は、明るさの中にいながら暗さのことも認め、気に掛けています。
ネガティブな自分も、自分の一部だからです。

当時のニールさんは、暗い世界ばかりを見ていたようです。
この世界に生きることを自分で選んだと聞いても、納得ができずにもう一度似た質問を神さまにしました。

それでは、わたしたちの身に悪いことが起こるのは、自分が選んだからなのですか?

神との対話1 P54

この質問に対する神さまの直接の答えは、
「あなたがたが意識的に選んだものではない」とのことでした。

確かに、自分の身に悪いことを起こしたい人などいないと思います。
良いことばかりが起きるハッピーな世界に生きたいと、全員が表層意識で望んでいるはずです。

次に、引き寄せの法則のところでも述べられたことですが、
この世のすべては自分たちの意識から創造されていることを説明されました。

出来事、事件、条件、環境、すべては意識から創造される。
個々の意識はそれほど力強いものだ。
二人あるいはそれ以上の数のひとたちが、私の名において集まったら、どんなに大きな創造的エネルギーが放出されるか、想像できるだろう。
それでは集団意識ならどうか。
集団意識は全世界に広がり、全地球的な結果をもたらす出来事や環境を創造するほど大きな力がある。

神との対話1 P54~55

このことを知ってから、私はニュースや新聞など、不安をあおる言葉で私の心を惹きつける報道を見ないようにしました。
ですので、ニュース番組を見なくなって20年ほどになります。
今は家にテレビを置かなくなりました。

それでもネットニュースなどで、目に飛び込んでくる事件などがあります。
そこから考えさせられることもたくさんあります。

けれども可能な限り、私の意識が怖さや悲しみなどネガティブな思考や感情でいっぱいになるのを避けて、自分たちにとって辛いことを創造しないようにと、心がけています。

次に神さまは、離れた場所で起きた災害や事件について、
”それとの関係で自分(私たち)は何者であるかを決める”と、言われました。
以前にも書きましたが、私たちは起きてしまったことに対する自分の態度や行動で、「私はこういう存在です」と自分で決めることができます。

また、この世界で起きる災厄について、以下の通り言われました。

世界には犠牲者もなければ、悪人もいない。
誰も、他者の選択の犠牲者ではない。
ところがあるレベルでは、あながたがはみなで唾棄するものを創り出している。
創り出したということは、それを選んだということだ。

神との対話1 P55

この世界で起きることはすべて、自分たちで選んだということです。
このことは、普通に生きる私たちにとって、疑問に感じてしまうことです。
恐ろしい災害や事件が起きるような世界を自分で選んだということを、まったく自覚できないからです。

続いて、神さまは以下の通り説明されました。

これ*《すべては自分たちで創り、選んだことという考え方》は進んだレベルの思考だ。
すべての〈マスター〉は遅かれ早かれ、このレベルに到達する。
すべての責任を引き受けたときにはじめて力を得て、ほんの一部でも「変える」ことができるようになる。
「こんな目にあう」のは、何か、あるいは誰かのせいだと考えているかぎり、どうすることもできない。
「わたしの責任だ」と言ったときはじめて、それを変えられる。
自分がしていることを変えるほうが、他者がしていることを変えるよりずっと容易だ。

神との対話1 P55  *《 》は解説者がいれた注釈です

上記は、理解しにくいかも知れませんが、イエス・キリストを代表とするアセンデッドマスターと呼ばれる存在が到達する意識レベルについての説明でした。

”世界には悪人も犠牲者も存在せず、すべての良いことも悪いことも自分が選び創り出したことである”
このことについての私自身の理解は、決して100%ではありません。
私はまだマスターではないからです。
けれども幾人かの人たちはこの文の内容について理解でき、責任さえ感じていらっしゃるのかも知れません。
そういう人たちは引き寄せの法則について熟知した人であり、マスターまたはマスターに近い人たちだと想像できます。

そして私たちは全員、マスターになることができます。
みんながマスターになれることを、神さまは以下の通り言われています。
ですから、いつか私たちは必ず、自分がマスターであることを思い出すのでしょう。

それぞれの魂は〈マスター〉である。
ただ、本来の自分や受け継いだ遺産を思い出せない者もいる。
それでも、それぞれが高い目的のために、そしてできるだけ早く真実の自分を思い出すために状況と環境を創造しつづける。
「いま」と呼ばれる一瞬一瞬に。

神との対話1 P52

神さまは引き続き、マスターやマスターに近づこうとしている私たちが光と闇とが入り混じった混沌とした世界をどのように捉え、どのように生きると良いのかのヒントを教えてくださっています。

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