"お似合いの二人"になりたい
好きなひとがいる。
好きなんだと思う。多分。
何せ久しぶりに好きになって、
いろんなことがめまぐるしく過ぎていって
好きだと思ったってその先に進めていない。
結婚、いつかしたいって思うけど、
ただ、いいな、って思う相手がいるだけだし。
わたしを好きになるかなんてわかんないわけで。
というか、もし好きになってくれたとして
相手が結婚したいと思ってるのか、とか。
いろいろいろいろ考えちゃって、そうしたら、
この恋に生産性はあるのかな。とか思うし。
…なんて、ぜんぶ言い訳なんだけど。
その言い訳も丸ごと全部置いといて、
今日は「好き」のその先の話をしたい。
小さな幸せを大切にできる恋がいい。
夜中にコンビニに行って、お気に入りのアイスを買って、冬なら肉まんとかね。
ただそれだけでにこにこできるようなの。
着飾らない恋がいい。
お出掛けするとき可愛いと思われたくてでも張り切ってるなんて思われたらやだな恥ずかしいな。けど、部屋で過ごすときなんかはゆるっとスエットで、別にただ同じユニクロの選んだだけなのに、お揃いだねって喜んだりしたい。
同じものをにこにこ美味しく食べる恋がいい。
クリスマスや誕生日にはちょっと贅沢したりね。見た目が可愛い食べ物、好きでなくたって喜んで食べなくたっていいから、喜んでるわたしを可愛いなあとか思っていてね。だけど、つかれたー!って日には、カップラーメン一緒にすするのもいいよね、悪くないよね。
ふと、お互いを思い浮かべる恋がいい。
わ!今日は星がよく見えるなあ、っていう夜に連絡をしたくなるような。こんな瞬間に隣にいたらいいなって思うような。
なんか似てる、っていう二人になりたい。
街で見かけたとき、まったく知らない相手なのに、雰囲気が似てるなぁっていう二人がいたりする。そんな風に同じ空気をまとったような。
なんか似てる、って憧れる。
なのに、全然似てない二人がいい。
わたしにはないものを相手が持っていて、
相手が持っていないもの、
わたしが、持ってたらいいな。
こんな恋ができたら。
お似合いな二人、になれたら。
そんな人に、もう出会ってるかな、
どこかに隠れてるかな、
「好き」のその先は、
どうしたらいいかわからない。
わからなくて何もできなくて、
なのにこんな風にのんきに憧れを綴る。
そういうわたしと、お似合いな二人に
なってくれる人、いますように。