熱帯夜の停電
最近よく耳にするようになった備蓄方法。
日本は4つのプレートをまたがる島国。
地震、台風、大雨、洪水 、大雪 etc …
どんな時代になっても自然災害への意識が不可欠。
身を守るための、いざというときの備えが災害時には大きく左右する。
ローリングストックに適した食材は
レトルトパウチ食品、缶詰、パックご飯、カップ麺、餅、米、乾物(のり、ひじき、切り干し大根)など
またこの備蓄方法を行うメリットは
・いざというときの備えができる
・精神的な負担が大きい災害時、普段から食べ慣れたものを食事にすることができる。
・非常時、栄養バランスの維持に役立ち、事前に好みやアレルギーに対応できる。
その一方でデメリットだってある。
・食材を保存する場所をとる
・賞味期限を定期的にチェックしないといけない
・きっちり管理をしないと食品ロスにつながる
しかしこれだけの知識がありながらも、わたしは食品はおろか防災への意識は低く、いざというときの準備をなにもしていなかった。
きっとお子さんいたら大変でしょうね。
でも我が家はわたしが我慢したらいいだけだから。
まぁ、なんとかなるでしょ。
4:44の起床
お~なんちゅう不吉な数字が並んでいるの。
変な時間帯に目を覚まし、スマホを見ると4時44分だった。
どうしてこんな時間に?
部屋はエアコンのタイマーが切れ高温になっていた。
夏になると、窓を少しだけ開けエアコンはタイマーをかけて、扇風機をつけっぱなしにして寝る。
だけどこの日は扇風機も止まっていた。
こんなに暑かったら、そりゃ目覚ますよ。
寝ぼけながら、まず扇風機の電源をオン。
だけど羽が回らない。
とうとう壊れちゃったか〜長年使っていたもんね。
扇風機の寿命がきたことに気落ちしながら、エアコンのリモコンに手がのびる。
ん?エアコンが運転しない。エアコンの電源も入らなかった。
なんでだろ?起きたばかりで頭が上手く回らない。
スマホを見ると自宅のWi-Fiが切れ5Gの表示がされている。
どうして?
Wi-Fiルーターのランプが消えていた。
状況をしっかり確認するため、間接照明のスイッチを押すも光らない。
はて?
ブレーカー落ちたかな?
ブレーカーを見に行ったけど、ブレーカーは全て上がっており落ちてはいなかった。
なんでなん?
なんで?なんで?だらけで、寝ぼけ眼がどんどん覚醒される。
。。。
まさか、停電になった?
夜明け前の停電
まずはじめにXをチェックした。
予感は的中。近所で困っている人たちが投稿をしていた。
非常用電源だけの薄暗い照明のなかで、コンビニの冷凍品を心配している投稿に、全ての光が失われた街の動画の投稿。
復旧目処を知らせる投稿を目にしたとき、電力会社のホームページを見てみるとことにした。
復旧目処は地域毎に分かれていた。
幸いなことに、わたしのエリアは5時過ぎには復旧する見込みだった。
だけどあくまでも見込み。
時間どおりに復旧するのかしら?
停電は4時に発生していたよう。
それにしても暑いな。。
暑いのはなによりも苦手
家中の窓を全開にして開ける。
家のなかも、ベランダ(外)も同じ温度だった。
ため息がでるほど暑い。
懐中電灯なんてない。だけど目が暗さに慣れてきた。
5時過ぎなんかすぐくるから、もう一回横になって待っておこうかな?
だけどあまりの暑さに試さなくたってわかる。ベットはホカホカ。
冬には魅力的な擬音語。
夏のほかほかベットはぞっとする。
どうにか暑さをしのぎたい。冷凍庫にアイス枕があることを思い出す。
冷凍庫を開けて初めて認識。そういえば我が家にもアイスクリームや冷凍食品あったな。。大丈夫なの?
停電になって50分以上が経っていた。
とりあえず、アイス枕を頭に敷いてベランダにはみでるくらいの窓際で横になってみる。
ワンちゃんが、できるだけ涼しい床を探して寝そべるような感覚。
スマホは使えるけど、地域の限られた停電でだれにも連絡できない。
早朝に迷惑すぎるでしょ。だれとも分かち合えず静かに耐える。
こんなときにできることなんて何にもない。
電力の復旧
まだ薄暗い夏の5時は、早起きの人は活動し始める時間帯。
ベランダと部屋の合間で暑すぎて放心していると
「停電やで。いま停電!5時過ぎには戻るらしいわ。」
マンションの下で会話をする、近所の人の声が響き渡っていた。
おっちゃん、それはほんまなん?心の中で問う。
だけど気が遠くなる思いも束の間、急にボワンと音がして間接照明が光り、扇風機が回り、家電製品が稼働しだした。
時間どおりに復旧。
部屋の温度を調整し、安心してもう一度就寝した。
災害は予期できない
翌朝ニュースを見ると、エリアによってはまだ復旧していない地域もあり、この日は深夜でも28度以下にならない熱帯夜であったことが報道されていた。
こんな停電を経験したのも初めてだった。
なんとかなると思っていたけど、こういうことは予測できないし、そのときどういった状況になるかも推測不可能。だから日ごろからの備えがいかに大切なことかを身に染みて感じた。
暑いのは本当に無理。
まぁ、なんとかなるでしょ精神も、いざ目の当たりにすると心細かった。
巨大地震注意の発令があり、停電があり、のろのろ台風があり、8月は災害を意識せずにはいられなかった。
そしていまだに、どこのスーパー行っても米買えません。。
一時は水も買えないような状況だった。
備える意識は大切だけど、やたらと買い占めるのやめませんか?
本当に必要な人の元に届かなくなる。
焦って買い占めたりせず、普段から継続的にいざというときに備える意識を大切にしていきたいと思う。
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