即席めんをごちそうにできる心情とごちそうになってしまう状況のあいだで

画像1 即席めんは手間ひまかけず、ありあわせのもので「即席」にさっさと食うのが身上で、変に手をかけたり具にこだわったりってのは、どうにもいただけないものがある。とはいえ、ラーメンチャーシューなる濃厚なジャンク臭を放つ品を店頭で見かけてしまったが最後、好奇心の命じるママ買い物かごに放り込んでしまった。ジャンクなチャーシューのため、即席めんに刻みネギまで買う本末転倒ぶりと合わせ、自分の愚かさを味わうのだ。ごちそうは準備に駆け回る馳走からとか、雑なビジネストークみたいでうんざりだが、きょうは俺の好奇心に殺されてもいい。
画像2 薄暗い夕暮れ時、部屋の明かりもつけずに即席めんを食べる。お湯をかけるだけの、本当にプリミティブなタイプだが、いちおう卵は乗せた。コマーシャルそのまんまで、キャッチフレーズも口ずさんでしまうが、本当に美味しいかと問われたら、あいまいに応えるしかない。懐かしさと空腹感で底上げしないと食えたもんじゃないとまでは言わないが、やっぱり即席の代替品だしなぁと、そんな考えをもてあそぶまもなく出来上がる。ひとくちすすって、プリズンラーメンの書評が頭をよぎった。まぁ、空腹と欠乏と手間が加われば、これも間違いなくご馳走だわ。

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