ビフテキの非日常とトンテキの圧倒的な日常 4 Morihiro Matsushiro 2024年2月24日 10:04 ビフテキの語源だか由来だかについて知ったのは割と最近だけど、そのずっと以前から楽しくて美味しいごちそうとしてのイメージが、自分の割と根っこに近いところでしっかり出来上がっていた。いまはすっかり日常化した感じもあって、ビフテキ丼やビフテキ弁当も売られているし、ごちそうなんて身構えなくてもスーパーでそれなりの肉を買って焼けばいい。それでもやはりビフテキは特別で、できるだけ付け合せも用意したくなる。栄養のバランスもあるけど、なにせ皿の賑わいが違う。たとえそれがスマホ程度の厚みしかない、安売り牛肉としてもね。 遠くのスーパーになんとなく寄ったら、白衣姿のお兄さんがワゴンに大きな塊肉をのせてやってきた。ロース肉の切り売りをはじめるという。名刀の風格すら漂う肉きり包丁をきらめかせ、マスク越しの「いい肉は脂身も美味しいんですよ。塩コショウだけで食べてください」なんて、ささやくような口上がむしろ心に染みる。もちろん即買い。分厚く切っていただき、教わったとおり塩コショウだけで焼く。お皿によそってから火が通ってないような感じがしたけど、まぁいいやで食べ始める。たしかに美味しく脂もクセがない。でも、やっぱ再加熱した。 #日常 #料理 #非日常 #トンテキ #ビフテキ 4 1人がオススメしています ¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう! 記事をサポート