痛々しいくらい背伸びをしてるフェイクミートに超然と正体不明のがんもどき

画像1 イケアのセールで、プラントボールなるフェイクミート食品を買う。なにも考えずにトマト炒めにしたが、たしかにおいしい。ただ、痛々しいくらい肉へ寄せているのは、ちょっとばかり気になった。正直なところ、自分はイケアの肉団子よりこちらの方が好みなくらいだったので、むしろ持続可能性だの倫理的な食材だのの、いかにもな触れ込みがかんにさわるのだけど、イケアの客層にはそっちのほうが刺さるのだから、まぁしょうがないんだろうね。とはいえ、新しさをうたいながらも、内実は古いもののまがい物というのは、どうもね。まさにフェイクやな。
画像2 もともとのがんもどきはこんにゃくと野菜の精進料理だったらしいが、すでに原型は失われ、挙げ句ひりょうずと混ざって、ほんとうにがんの肉を模したのかすらわからなくなっている。でも、自分はその曖昧さも含めてがんもどきが好きで、寒くなるとひんぱんに食べていた。過去形なのは、いくつかの出来事が積み重なった結果だが、いまも寒くなると毎日のようにがんもどきを食べていた日々を思い出す。さっと煮るだけで主菜にも副菜にもなる、便利な食材だったな。久しぶりに食べるかとスーパーの棚をみたら、オマエも小さくなって値上がりかいな。

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