焼くだけ手こねハンバーグと野草じみたスズナの間に横たわるアポカリプス

画像1 自炊生活は自由に好きなものを作って食べられるのが魅力のひとつなんだけど、現実にはそうも言ってられない。趣味としての料理では手間というか、工数とか調理時間をある程度まで度外視できるけど、自炊はそうも行かない。生活の中で効率を考えねばならない。そう、どっかの胡散臭い起業家が身振り手振りで話すコウリツであり、時間あたりの生産性、つまりタイパってやつだ。そんなわけで、高級ホテルシェフ監修の焼くだけ手捏ねハンバーグが当選したときは素直に嬉しかったし、実に簡単で美味しくて感動的だ。だが、この値段は自腹じゃ無理!無理!
画像2 職場の誰かが菜園で育てたという野菜と称する草が、ザルにならべられていた。ほとんど七草セットのスズナじゃないかと思うほどにこぶりな、カブと名付けられた植物。そしていちおう小松菜でございますと付箋がついているものの、どうみてもミニチュアの青梗菜にしか見えない植物。それらが申し訳無さそうに、それぞれの席を回っている。仕方なくいただいたものの、野草ではないかと思うほど臭みが強く、そのままではとても食べられない。とりあえず茹でこぼしてアクを取り、さらに茹でて食べたけど……文明崩壊の味がする。写真を撮ってさようなら。

¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう!