【雑記】もしパチスロ6号機の2400枚規制が撤廃されたらどうなるかについて考える


こんばんは。

2021年の10月1日から6.3号機の保通協への型式申請がスタートしたそうですね。ついこの間6.2号機が出たかと思ったらもう6.3号機とは…メーカーの人は大変ですね…。

さて、この6.3号機になったことで一つ大きな変更点がありました。それは「有利区間ゲーム数上限の撤廃(メダルレス遊技機のみ)」です。メダルレス遊技機についても「何?」って感じですが6.3号機からメダル使用しない遊技機が追加されたそうです。詳しくはこちらの記事を参照してください。

すでに6.1号機から6.2号機の変更において有利区間ゲーム数が1500G→3000Gに緩和されたことは有名ですがもう撤廃とは驚きです。この変更について「そっちじゃない!2400枚規制の方を何とかしてよ!」と思った方も多いんじゃないでしょうか?今回はもし2400枚規制がなくなったらどうなるかについて考えてみようと思います。

・6号機の規制について

5号機から6号機の変更点については色々ありすぎてまとめきれないのと今回の本題の内容とはずれてしまうので詳しく書かれている方の記事の紹介にとどめておきます。


この中で重要なのは「有利区間1500ゲーム2400枚の自主規制とは別に短期出玉率というものが法律で定められている。」ということです。そして出玉率制限の値がこちら

【上限】
400G 220% (差枚 +1243枚)
1600G 150% (差枚 +2071枚)
6000G 126% (差枚 +4039枚)
17500G 115% (差枚 +6797枚)
【下限】
400G 33% (差枚 -694枚)
1600G 40% (差枚 -2485枚)
6000G 50% (差枚 -7767枚)
17500G 60% (差枚 -18123枚)

(値は上記記事から参照させていただきました。)

注目すべきは【上限 1600G 150% (差枚 +2071枚)】の項目。なんと自主規制よりも厳しいルールがすでに存在しているのです。これは自主規制ではなく風営法で定められた法律なので今回の有利区間撤廃のように簡単にコロコロ変えられるものではありません。今回はこの短期出玉規制を踏まえて話を進めていこうと思います。

・2400枚規制よりも厳しい短期出玉規制

2400枚規制については法律ではなく自主規制なので有利区間のように今後緩和される可能性はあるかもしれません。きっと多くの方がこの緩和を望んていることかと思いますが、もしこれが緩和されたとしても短期出玉規制があるので基本的には今の台と出玉性能に変化ないでしょう。この出玉規制では「どの区間を切り取っても1600ゲーム遊技した差枚数が+2071枚以内に収まらなければならない。」という代物です。もし減算区間を設けずに出続けるなら1G当たりの純増は1.3枚程度…!今の高純増に慣れた打ち手にはつらいものがあります。バラエティーの萌えスロとしてはありですがメイン機種にはなれないなぁ。

ちなみに出玉規制は400G(差枚+1243)というのもあるのでこれにより減算区間を挟まない機種の純増は最大3.1枚程度になってしまいます。え?リゼロは?と思う方もいらっしゃるかと思いますがその辺については前項で紹介したブログの方が詳しく説明してくださっています。絶対読んでほしい。

・出玉イメージについて

という訳で400Gの規制にひっかからない純増は1ゲームあたり約3枚、通常時のコインの吸い込みに関しては6.1号機以降低ベースがメインとなったので大体50枚当たり約32~33回転、という事で1000円で33回転、純増3枚のATを想定して出玉のイメージについて話していきます。今更高純増高ベースの話は必要ないでしょう。

・上限なしの出玉グラフイメージ

画像1

最初の0~1000ゲームの間ノンストップで純増3枚で出続けたあとに600ハマりで1600ゲーム目の最終差枚が+2100です。(実際の試験は2071枚以内なのでこれでは試験を通らないのですが今回はイメージの話なので目標値を2100枚としています。)

折角上限がなくなったとしても現状の吸い込み性能では+3000枚が限界です。しかも今更無抽選期間を設けるわけにもいかないのでこの上限枚数は現実的ではありません。かといって1000円で20回転しかしないような鬼吸い込みでは下限試験の方で落ちるし、何より誰も打とうとしないでしょう。つまり実際の出玉上限はこの+3000枚以下になるということです。

では次に2400枚上限を考慮したグラフを見てみましょう。

画像2

なんか見たことあるグラフ…!最初の完走した後も100、300ハマリから数百枚吐き出すパターンです。

画像3

こっちは別パターン、完走はしなくともまとまった出玉と中ハマりが続く感じ。こういうグラフのほうが面白そう。

こんな感じで正直今の2400枚制限というのは短期出玉規制の出玉の中ではちょうどいい感じの制限だという事が伝わりますでしょうか?そりゃあ2500枚とか2600枚くらいなら一撃で出しても試験には落ちないレベルですが打ち手が望んでいる上限撤廃はそういう事ではないだろうしね。

・もし2400枚が撤廃されたら

次はもし2400枚が撤廃されたらどうなるかを考えていきたいと思います。僕の予想ではズバリ凄い引きをしないと全く伸びない無理ゲー感のある台ばかりになる。です。

今の6号機には有利区間と一撃2400枚上限というストッパーが存在しています。ゆえに一度ATに入りさえすればある程度出玉が獲得できるようなチャンスのある台が多いです。なぜなら例え大量ストックや上乗せをしても2400枚で一度出玉の波を抑えられますからね。特に規制の厳しかった5.9号機時代にはハチャメチャな特化ゾーンがたくさんありました。

スト5の継続率がどんどん上がるARTもその一例。バトルに勝つたびに継続率があがり無双状態になるころには有利区間を完走して終了します。おそらくメーカーも「どうせ有利区間1500ゲームで区切られるんだからハチャメチャに上乗せしても大丈夫だろう」という感じで台を作っていたのかもしれません。結果として打ち手が「大量にストックしていたのにEDで終わった…」と不完全燃焼を感じてしまい不人気な台ばかりになりました。ちなみによく勘違いされますが5.9号機には2400枚上限はありません。ただし増減が5.5号機と同じく純増2枚までにされていたのでかなり地獄でした。

この5.9号機のヤケクソ乗せは緩和されましたが6号機も結構むちゃな上乗せする台ってありますよね?これって2400枚の上限があったから出来た訳で上限が撤廃されたら同じことなんて絶対できないんですよ。だって3000枚超えたらすぐ試験落ちちゃうレベルで規制が厳しいってのに。

・2400枚超えない台が許されなくなる

現状は2400枚上限というのが打ち手にとって周知の事実となっているが故に「あ~ここでEDか。まぁ仕方ないね」と半場納得してもらっているのにもし上限が撤廃されたら

「せっかく上限2400枚が無くなったのに上限超えないのかよ!」

こんな声が打ち手から上がることは目に見えています。だって6号機初期に天井から2400枚出せない台が散々文句言われてましたから。故にメーカーは「2400枚以上出る"可能性"のある台」を作らなければなりません。

要は出玉の試験中にそれが実現しなければ良い訳ですからね。でも出玉の実射試験って各設定最低17500ゲーム、不測の事態を想定してその倍は回しているのではないかと言われているので合算すると約20万ゲーム。。。20万ゲーム間実現しないようなことをホールで期待しながら打てますか?って話ですよね。

・どんな仕様の台が出るか?

現状、2400枚を超えるとなるとミルキィホームズの様に非有利区間をまたぎながらボーナスを連荘させる台か非有利区間をCZとして当選すれば即復帰できる絶対衝撃3の様なタイプがぱっと思いつくかと思います。

しかしどちらも復帰できる可能性があるだけで実際の連荘はかなり難しいです。例えば絶対衝撃3のCZ突破率は約40%なので2回くらいは連続でクリアできても3回、4回と行くのは現実的ではありません。でももし10連荘くらい復帰できれば一撃5000枚も可能でしょう。可能性は残ったまま。

つまりそもそも2400枚の上限に到達する事が難しく、かつ上限を超えられなかったとしても打ち手に「あそこであれを引いておけば…!」と自力要素を感じさせる様な台がメインとなっていくのではないでしょうか?

あとは最初の1000枚程度は通常のゲーム数ATでも後半からエウレカ3のスペック3モードの様な自力ストックで継続させていくATに変化するとか。まぁあれも2400枚があるからあの性能な訳で上限なくしたらもっと継続しづらくなると思いますけどね。

・まとめ

という訳でもし2400枚上限を撤廃されたら余計無理ゲー感が出てくる可能性があるよという話でした。

この上限撤廃を望んでいる人達の殆どは大量ゲーム数上乗せとか大量ストックとか最高継続とか無敵感と安心感を持った状態で出玉を増やしたい!というイメージかもしれませんが、実際の撤廃後はひたすらストックも出来ない状態で自力クリアを強要され、もしくはある程度出玉を得ると突破率10%のGIの海外レースみたいな物に挑戦させられ通常に転落する…といった事になるかと思います。

とは言えSNS上では最強特化で中段チェリーを引けるような引き強な人たちが一撃4000枚、5000枚といった報告したりするだろうし、それを目標として打つ人が増えたりなど2400枚上限撤廃は良いカンフル剤になるかもしれません。

それでは


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