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【BAL】開幕前戦力分析~先発編~

 こんにちは、Let’s5Gです。
開幕を直前に控え、MLBファンがそわそわする時期が今年もやってきました。

今シーズンも開幕前分析としてBAL担当の3名が先発・リリーフ・野手に分けてnoteを投稿します。私は先発担当として今シーズンのBAL先発陣の展望をご紹介します。

その他、リリーフ・野手は以下のリンクからぜひご覧ください!


【23年成績と24年成績予測】

(FanGraphsより筆者作成)

 まず、今シーズンの予想ローテーションメンバーの2023年の成績を振り返ります。

2023年BALの先発陣はスタッツはどの指標も中の上あたりで、Bradish、Gibson、Kremerを中心とした先発陣でした。今年は、チーム最多勝(15勝)&最多投球回(192回)の成績を残したKyle GibsonがSTLに移籍し、代わりにMILからCorbin Burnesを獲得。その他の先発投手は昨年と大きな変わりはありません。(IL組を除き)


(FanGraphsより筆者作成)

 続いて、今シーズンの成績予想になります。データはFanGraphsより拝借しております。
Burnesを中心にRodriguez・Kremerの3投手が規定投球回に達する予想。Rodriguezに関してはもう少しイニングが投げれるといいかなと思います。Meansが復活し予想通り23先発もこなしてくれれば大変ありがたいです。

ここからは今シーズンの先発ローテーションメンバーを詳しく見ていきましょう。



Corbin Burnes(開幕投手)

今オフ最大の補強となり、BAL待望のエース投手の獲得が叶いました。21年サイ・ヤング賞に加え、3年連続で2ケタ勝利&200奪三振を達成している超一級先発投手です。

2020年のブレイク以降、21年をピークにK%、BB%が年々悪化している点はやや気になる点ではありますが、Fangraphsの予想通り活躍してくれれば、今年も200回前後の投球回と200奪三振は期待できそうです。

Burnesの投球スタイルは、50%以上がカットボールである点が特徴です。デビュー当初フォーシーム主体の投球スタイルでしたが2020年より直球を封印し、覚醒期に突入。昨シーズンは投球の55.4%をカットボールが占めています。


Grayson Rodriguez

 今季更なる飛躍が期待される未来のエース候補。昨シーズンは開幕ロースター入りを逃したものの、4月5日にメジャーデビュー。デビュー後は苦しい投球が続き、5月にマイナーへ戻されてしまいました。しかし7月に再昇格すると、与四球率の改善&スライダーの増加が彼の投球内容を大きく前進させ、本来の能力を発揮し、再昇格後は13試合5勝2敗 防御率2.58をマークしました。

2~3年後、BALの大エースとして君臨してもらうために、今年は一年間ローテを守り、ステップアップした姿を見せてほしいです。


Tyler Wells

 先発・リリーフをこなせる便利屋。昨シーズンは開幕直後の4月3日TEX戦で先発Bradishが負傷し緊急降板した際に3番手として登場、5回47球0安打に抑える快投を披露し、チームの窮地を救いました。しかし、夏場に調子を落とすマイナー降格し、メジャー復帰後はリリーフへ配置転換。21年に44試合リリーフ登板もあり復帰後は4試合を無失点に抑えシーズンを終えました。

スプリングトレーニングでは、4試合に登板し14.1回を投げ防御率1.26となかなかの成績を残しています。今季は再び先発としてスタートすることになりますが、BradishやMeansの復帰後はリリーフに回る可能性が高そうです。


Dean Kremer

 昨シーズンGibsonに次ぐ13勝をマークし、ブレイクを果たしたWBCイスラエル代表右腕。豊富な球種を巧みに操りチーム2位となる172.2回を投げてくれました。しかしながらQSは14/32先発(約44%)とやや物足りない数字に。今季はQS率65%以上を目指し更なる進化に期待したいです。


Cole Irvin

  昨シーズンは持ち前の制球力に苦しみ、3先発で15失点を喫しマイナー降格。再昇格後は、徐々に状態を上げ先発・ロングリリーフとして活躍しました。Meansが不在の状況で、先発左腕は貴重な存在です。21・22年にはOAKで計62先発 359.1回を投げた左腕の復活に期待したいです。

一方、自身のYouTubeチャンネル「Cole Irvin」は開設から数年経過しておりますが、登録者233人(3月24日時点)とやや苦しんでいます。


Kyle Bradish

 昨シーズン飛躍を遂げたBALの新エース。初の2ケタ勝利&規定投球回に加えサイ・ヤング賞投票で4位にランクインしました。特にオールスター後は14試合7勝3敗 防御率2.34をマークし安定感抜群の投球でチームの地区優勝に大きく貢献しました。

飛躍の理由として挙げられるのが初回の安定感です。初回の防御率は2022年の5.09から驚異の0.90に良化。加えて初回に被弾した本塁打も0本と、立ち上がりの安定感が成績向上のひとつと考えられます。

スプリングトレーニング開始直後に離脱の報道があり、ショックでしたがなんとか5月頃には復帰できそうなので頑張ってもらいたいです。

    ↑数日前にブルペンで投球している様子がXに上がっていました。


John Means

 BAL暗黒期を知る左腕エース。19年~21年まで3年間で63先発を投げ、100敗チームを支えました。しかし21年の後半以降、ケガに悩まされ思うようなピッチングができていません。暗黒期を支えてくれたからこそ、強くなったBALでもう一度輝きを取り戻して欲しいです。

Bradish同様5月頃の復帰が予想されています。


【総評&シーズン展望】

 前半戦はIL組の復帰を待ちながら、Burnes・Rodriguez・Kremerあたりが柱として活躍してくれるでしょう。IL組は5月以降に戻ってこれそうなので、オールスターまでにはBurnes・Rodriguez・Kremer・Bradish・Meansの5枚が基本で合間にIrvinやWellsといったローテーションになると予想されます。エース投手がいる先発陣は昨シーズンより戦力アップしていると考えてよさそうです。

また、Chayce McDermott (プロスペクト組織内9位)とCade Povich(同組織内10位)はスプリングトレーニングで素晴らしいピッチングを披露していました。Hyde監督からの評価も高く、経験を積むために開幕はマイナーで迎えるものの、故障者やIL組の復帰が思うようにいかない場合、早期の昇格で登板の機会が与えられるかもしれません。

いずれにせよ、IL組の早期復帰が待たれます。


【まとめ】

 BALの先発ローテーションをここまで見てきました。やはり、Burnesの加入は本当に心強いです。Rutschmanとバッテリーを組み、どの程度の成績を残してくれるか非常に楽しみです。

今シーズンも一緒にBALを応援しましょう!

それでは、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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【参考文献】


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