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サブカル大蔵経535笹生那実『薔薇はシュラバで生まれるー70年代少女漫画アシスタント奮闘記ー』(イースト・プレス)

本をめくった瞬間、声が出た。

樹村みのり、三原順、くらもちふさこ、山岸凉子、美内すずえ…。この方たちの絵が1ページにおさまっている、この衝撃。なぜ好きな人ばかり描いてくれるんだ…!

しかも、山岸キャラはあの作品!その理由は本編で述べられます。一昨年、山岸先生の講演会を上砂川町に聴きに行ったので、その時の話も思い出しながら読みました。

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よみがった!それぞれのアシスタントやお手伝いをされていた著者のペン使いが、半世紀の歳月を越えて起こしたこの奇跡。漫画家の業と技術を背負った著者に最敬礼。

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最初のプロローグに映る単行本の尊さ!ていうか、実際、この笹生先生がアシスタントしてくれたから、作品の数々にも出会えたわけで、その時からお世話になっていたということですね。アシスタントの方々、あらためて、ありがとうございました。

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さらに作中、読み進めると、また声が出るほどの仕掛けがあります。職人というか、すごすぎます。また、樹村みのりと三原順、読もう。樹村先生の最新作も買おう。


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