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サブカル大蔵経 マンガ編

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#漫画

サブカル大蔵経1008とよ田みのる『これ描いて死ね』①(小学館)

Twitterで榎本俊二さんが絶賛していたのを思い出し、店頭で購入しました。とよ田みのる作品は…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経955坂戸佐兵衛原作/旅井とり作画『めしばな刑事タチバナ』43巻(徳間書…

タチバナを読み始めて何年になるのかな。 ずっと一緒に寄り添ってくれてたような。 最初の頃…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経952「フリースタイル」50号2022年冬号

「フリースタイル」もついに50号。 コラム欄で、館浦あざらしさんと宇田智子さんという日本南…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経951アジチカ作画/梅村真也原作/フクイタクミ構成『終末のワルキューレ…

『終末のワルキューレ』を無料WEBで少しずつ読んできて最新話まで至りました。 印哲出身には…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経948『日本短編漫画傑作集』vol.2

第一集を読んだ時から、このシリーズはすごく大事な営みのように感じられる。 第二集は、1968…

永江雅邦
2年前
7

サブカル大蔵経947小田扉『横須賀こずえ』⑷(小学館)

最終巻、第4集。 ビッグコミック系の単行本の巻数表記は「巻」ではなく「集」だと思っていた…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経751宮崎夏次系『あなたはブンちゃんの恋』②(講談社モーニングKC)

表紙は一瞬、ベルダンディー。 2巻もエキセントリック爆発のようでいて実は少女漫画の王道では?と感じました。 1巻から続く真っ当性。 本巻も、黒い青空が、印象的です。 キャラクターと絵と構図、みんな大好きですが、特に、鮮烈なセリフ。 その緊張と緩和は『進撃の巨人』で感じたものに近いような。命がけの中の笑い。 大英博物館に出品してほしいコマ。 僕が 君の 目の前で死んだことすら 心底どうでもいいくらい 三舟さんしか見えないの p.85 今までの漫画作品の三角

サブカル大蔵経714真鍋昌平『九条の大罪⑴⑵』(小学館)

法律は人の権利を守る。だが、命までは守れない。(一巻p.179) 法律に助けられる人、潰される…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経362小田扉『横須賀こずえ(2)』(小学館)

 堂々の犬(動物)漫画第2巻。動物を描きながら人間の哀愁も描く。生きるとは。  ところで、…

永江雅邦
3年前

サブカル大蔵経317諸星大二郎/佐藤健寿『世界伝奇行パプワニューギニア・マッドメン編…

今日11月12日夜、Eテレの「漫勉」に登場される諸星大二郎先生。 本書で代表作のひとつである…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経181橋本治『マンガ哲学辞典』(河出書房新社)

 〈枠の中の常識〉を橋本治がその外側から描くイラスト哲学の書。いかに私たちが枠の中にいる…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経175坂戸佐兵衛原作/旅井とり作画『めしばな刑事タチバナ』37・38巻(徳…

 38巻まで来ました『タチバナ』。すぐそこに、目の前にあるのに、語りの視界に入っていなかっ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経139 岩明均『風子のいる店』全四巻(講談社漫画文庫)

 文庫版を取り寄せ、一気に読んだ。著者の作品への文章がカバー裏とあとがきで読めるのが嬉し…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経130「ユリイカ 2015年1月臨時増刊号 総特集 岩明均」(青土社)

なぜ岩明均の作品は不穏なのか? 寄生獣の第一話を立ち読みした時の衝撃。 現在の『ヒストリエ』での静と動。 知識と奴隷と怒りと殺人と戦争。 語りたくなる岩明均。 『七夕の国』の平面的な表現は、まさに輪郭線にたいする暴力になっているわけですね。p.37  輪郭線への暴力… 「絵」に「生命」そのものが宿っていたのだという錯覚は完全なものとなるのである。p.77  メタ漫画 要するに岩明均は、正常者と異常者は同じものなのだと言おうとしている。さらには、後にロドスのマ