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サブカル大蔵経 マンガ編

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2021年2月の記事一覧

サブカル大蔵経570小林弘幸『最後の日まで笑って歩ける ため息スクワット』(集英社)

マイナスを逆転。〈ため息〉という老いのワードを肯定する所から始まるのが凄い。仏教の四苦〈…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経554さいとう・たかを/原作戸川猪佐武『大宰相』⑨⑩(講談社文庫)

この一年読み続けてきた漫画『大宰相』(文庫版)が全10巻で完結した。 吉田茂の退陣を一回生の…

永江雅邦
3年前

サブカル大蔵経553和山やま『女の園の星』①(祥伝社フィールコミックス)

〈教室漫画〉。ここがツボでした。 『漂流教室』を読んで以降、私は、〈教室が主人公の作品…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経552原作萩原天晴/漫画上原求、新井和也『1日外出録ハンチョウ』⑩(講談…

発令……!p.23 外出してうまいもん食ったり…楽しいことをして遊んだりする日々が…本当に帰…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経551吉本浩二『定額制夫のこづかい万歳 』②(講談社モーニングKC)

令和の問題作。一巻は、主人公の踊りや、取材相手の節約の工夫に焦点を当てて読んでいましたが…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経549押見修造『血の轍』第10集(小学館ビッグコミックススペリオール)

実体の母親との会話のない第10集。 心の中に現れる母親の姿は、当初から意識して描写されてい…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経550小田扉『横須賀こずえ』③(小学館スピリッツコミックス)

ついに第三集。さらに、味わい深い。至福。 とにかく早く横須賀に行きたくなります。 都市伝説関さんぽの初回・横須賀編をTVerで見ました。 本作品とは全然違う横須賀の風景で、どちらが本当かわからなくなってきて、余計行きたくなりました! 体育の時間もあるからね。p.130 本巻で登場するこの老犬ニッキがかわいい。そしてニッキのために頑張るこずえたち。 でも、頭は澄みきっている。こうしてわしはじき消えていく。なあ、お前のおかげさ。p.142 そして、哀しさも。

サブカル大蔵経535笹生那実『薔薇はシュラバで生まれるー70年代少女漫画アシスタント…

本をめくった瞬間、声が出た。 樹村みのり、三原順、くらもちふさこ、山岸凉子、美内すずえ……

永江雅邦
3年前
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「麒麟がくる」最終回前に、山田芳裕『へうげもの』(講談社モーニングKC)を読み直しています。本能寺の変は3巻ですが、読み出したら止まらなくなりました。全巻並べると色使いがあらためて綺麗だと思いました。帯の背表紙の〈山田芳裕〉の文字が22巻から縦横が変化しているのに気づきました。

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経534旭川市立美術館『えほんのえ!』

以前に開催された地元の旭川市立美術館での〈剣淵町絵本の館〉の所蔵作品紹介本。 本体から分…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経532愛媛県美術館『真鍋博の世界』(ピエブツクス)

本書を開くと新しさと懐かしさに溢れる。星新一の挿絵、アガサクリスティの表紙。初めて買う…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経533水木しげる『総員玉砕せよ!』(ちくま文庫)

執拗な細密画と劇画とラフの合作。それは人生そのものか。 ピー屋に行ってきます。p.13  命…

永江雅邦
3年前
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