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スタートアップの本質的な強み
経営コンサルタントをやっていると、役員の方とも議論を交わすことが多いですが、新規事業のご相談を受ける場合に一番、難しい問題は、現在のステークホルダーをどのように説得するのか、という点です。
どの会社にも株主、取引先といったステークホルダーがいて、それまでの会社の歴史の中で、「あなたの会社には、〇〇を期待している」という期待値が形成されています。
新規事業を手掛ける際に、成長領域へ参入し、ステークホルダーの期待値を超えられるのであれば、それは理想です。
しかし、往々にして、新規事業のリスクを考え始めるとステークホルダーの期待を裏切るようなシナリオも想像できてしまうわけです。
結局、多くの経営者は、ステークホルダーの期待を裏切ることなく、成長領域での新規事業に挑戦するという難問に答えることができず、事業変革への夢を諦め、小物な事業計画に終わってしまいます。
新生児のように、全くの無垢な会社であるスタートアップは、株主等のステークホルダー形成もイチから始められます。このことは経営者にとって、自分の思いを大事にできる最高の環境と思っています。
自分の会社は、ビジョンを大事にできるスタートアップの本質的な強みを生かし、ビジョンを大事に、皆の共感を大事に、そしてそれを力の源にしたい。
そう思うわけです。
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