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(メモ)コーヒーで読み解くSDGs

コスタリカのPES(Payment for Ecosystem Servise)の取り組み

かつて国土の75%が森林地帯だったコスタリカだが、1940年頃からの畜産業の開発でわずか40年足らずで
森林地帯が21%にも減少。
そこで国として森林伐採の禁止施作(PES)等を実施し、一帯となって取り組んだところ
2010年には51%まで回復。

→地球規模の大きな課題はやはり、国全体が一丸となって取り組んでいかないと
目に見える結果には結びつかない

「結果の平等」か「機会の平等」

所得格差などの差別を縮めるために考えられた2つの考え。
所得格差を無くすような仕組みを作って、ビジネス成長のチャンスが失われるのか
所得格差はどんどん広がるが、皆がお金持ちになれるチャンスを与えるのか

→もちろん後者派やけど、「結果出せない人が悪い」って言う人も居ると思う。
でも生まれの貧しさや環境で、挑戦したくてもできない人がいることを考えると自由ってなんやろ。

「ルワンダ・コーヒープロジェクト」

人口約1500万人のうち、約8割が農業を営み、その中の2割がコーヒー農家であるルワンダ。
ツチ族・フツ族抗争等もあり、貧困の差や治安の悪さよりコーヒー産業にも影響を与えていた。
そこでプロジェクトを通してコーヒー産業の改革と農家の生活水準向上を目指した。
「お金」のためにやっている彼らにはコーヒーを生産することのモチベーションなどなく、なかなかプロジェクトはうまく進行しない。
そこで世界有数のコーヒー生産国であるコロンビアに視察に行った際に、多くの農家がインスピレーションを受け、そこから彼らのやる気に繋がったエピソード

→何のためにやっているのか?とても重要な要素をまずは認識し、ゴールに向かう姿勢が大切。
動画に置き換えると、ただ「動画は良いですよ」と売り込むだけでなく、その人にとっての「始めるきっかけ」になるようなものを作るべき。
"あそこはこんなことをしてるのか〜〜。"
"僕らもやってみるかー!"
と、思ってもらえるような動画を作り、それを広めていくべき。

コーヒーの生産者たち自身にコーヒーを飲む習慣がないことは、彼らがその品質にあまり関心を持たない理由の一つであること

→自身が生み出すものに興味関心がないことは致命的。それは自分自身を知ろうとしてないことと同じだと思う。
自分を知らない者が他人に理解を得られるはずがない。

Be the Difference

→与えられた恵みにより、それぞれ異なった賜物を持っている。
それぞれの多様性を認め合い、今までと違うもの・違う人を尊重して共存しよう

「他人の不幸の上に自分の幸福は築けない」

コーヒーでいうところの、生産側の労働環境や貧困状況を知った上で、今手元にあるコーヒーを美味しく感じられるか?ってこと。
でもだからって今すぐに自分達が何か解決できることではなく、少し理不尽に感じるかもやけど
少しずつ、できることから始めようという意識が大切。

→物事には必ず背景があって、それが必ずしも全てhappyではないと思う。
誰かが汗水垂らして一生懸命作ったものが、今自分達の身の回りの「当たり前」になってる
ということすら気付けてない。当たり前になってるから。
意識改革として、物事の背景に目を向けることも大切なんやなと感じた。


(まとめ)
⭐️⭐️⭐️

コーヒー業界のリアルを知ることができたし、何よりその問題をSDGsに置き換えて考えることにより
とても具体的でジブンゴトに感じられた。

コーヒーだけではなくて、例えば僕でいうカメラができるまでの過程であったり
この文書を打っているiPhoneだったり、
身の回りの「当たり前化」されているものの過程をSDGsに置き換えて考えてみるのも大事だと感じた。

コーヒーについて知識がない人でも読みやすい。
ただ、SDGsを勉強するためにこの本を読むっていうのは少し内容が薄いかなって気もした。

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