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恋する気持ち 〜福島太郎さんの『恋する旅人』読んで〜
恋のいうのは、興味関心から始まる。
全く興味がない人からは、何も始まらない。
目にさえ映らない。
そのきっかけは、見た目の時もあるけれど、
ある出来事だったり…
ギャップだったり…
興味を持つと観察する。
観察の過程で、
ますます興味を持ってくると、
観察時間が長くなり、その人のことを考える時間が増えて
ふと、その人に恋している自分に気づく。
なんでこんな人を?
私のタイプじゃないのに‥
なんていう恋は、特にこのパターンが多い気がする。
読み終わった後で、ふと、そんなことを浮かんだこの本、
『恋する旅人』
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71037300/picture_pc_236bb1ba02e1f4d10b0b5df08dbf2089.png?width=800)
noteで、お付き合い頂いている、福島太郎さんの作品です、
このお話でも、
職場で自分を助けてくれた男性。
そんなことから始まる興味と関心が、やがて恋へと進む。
一方、鈍感なのか、自分に自信がないのか、
彼女の歌のうまさに、興味を感じつつも、その先に進まない男性木元。
積極的な西野さんに押される形で物語は進行して行く。
私自信、おそらく西野さんタイプかもしれない。
やたら共感できました。
それにしても、
太郎さんは恋の駆け引きのプロですか?
私なら、もしかしたら押せ押せで言ってしまいそうなところ、ちゃんと、押したり引いたり…
そんな二人を楽しめながら、読むことができました。
そして第一章は、男性木元目線。
第二章が、女性西野目線。
というのも、非常に面白かったです。
第一章の、積極的な西野の行動の裏に、
あーなるほど、、こんなこと考えていたのね…。
第一章で隠されていたことが明るみになるような、そんな楽しみを味わうことができました。
そして木元の就職先…
旅する日本語、第十三章…
その続編とも言えるような作品、
『元宮ワイナリー 黎明奇譚』
もう、読むしかない‼️
思わずポチしてしまった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71037328/picture_pc_63d0baf82153720aadc48b15b0d7d7cb.png?width=800)
前日発売されたばかりの新作『光流るる阿武隈川』もまだ読んでいないのに、先にこっちに行ってしまった😅
恋する気持ちとは縁遠くなってきている近頃ですが、記憶の中には、まだ、恋する気持ちは残っているようで、
本やドラマで
ウキウキワクワクしたり、ドキドキしたり…
いくつになっても、若い頃と形は違っても恋はできるのかもしれない。
それでもあの頃の、突っ走る恋はもうできないのだろう。
それは恋に限らず…
だからこそ、本や映画、ドラマなどで、沢山の経験や恋を、本人になりきって、その世界に没頭することで、熱い気持ちを呼び起こす。
それがまた日々の活力になると思っています。
もちろん、単純に楽しむのもアリですけど…
まどろっこしい恋、初々しい恋、
そんな感情を思い起こすことができる、この作品。
ぜひ、皆様も読んでみてください。
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