初めての恋人が、夫になりました。
5月19日、長年付き合った彼と結婚しました。
Twitterではたくさんのお祝いコメントをいただき、とても温かい気持ちでいっぱい。
本当にありがとうございます。
入籍して夫婦になった今の気持ち、「惚気みたいでなんだかなあ〜」と思っていたけど、こんなビッグイベントはきっと一生のうちにそう多くないのでnoteにしっかり書き残しておこうと思います。
初めての恋人が、夫になりました。
彼とは大学時代から付き合って、約10年。
大学に入って間もない頃に好きだといわれ、一度はお断りしたものの何度も何度もアプローチしてくれ、死ぬほど迷いながらもOKしたのが大学1年生の秋でした。
なにをそんなに迷ったかというと、彼と付き合うまで、私は恋愛経験が0だったのです。
彼氏はおろか、好きな人すらできたことがない。
「人を好きになってみたい」という気持ちは人並みに持っていたものの、恋愛感情の「好き」がどんなものか分からず、そんな気持ちでお付き合いをしていいのだろうか……と当時のピュアな私は思っていたわけで。
友だち時代からも数え切れないほどケンカをし、それでもお互いが側にいるのが自然なことになっていて、「こんなにケンカしても仲良くできるなら、もしかしたら」とお付き合いをはじめたら、いつの間にかこんなにも月日が流れていました。
「お前何様?」といわれるのを承知で申し上げますと、彼は別に世間一般的にいうイケメンではありません。
めっちゃくちゃタイプの男性かといわれると、それも違います。
子どもの頃、マンガやドラマで見て「おお、ええなあ〜」と幼心に思っていたタイプではなく、デートもちっともリードしてくれないし、サプライズとかもめっちゃくちゃ下手です。
そんな、決して頼りになるタイプではない彼とずっと一緒にいた理由、これからも一緒にいると決めた理由はひとつ。
誰よりも私のことを許してくれる人だから。
自分でいうのもなんですが、私は根が真面目な方ですごく頑固な一面があります。
相手に対してもそうですが、自分に対しても「こうじゃなきゃダメ、それ以外は認めない」「できない自分はダメ」と首を絞めてしまうタイプでした。
思うように頑張れない自分、不器用な自分、メンタルが弱すぎてすぐに落ち込む自分が嫌いで嫌いで仕方なかったんです。
でも彼は、そんな私を全部許してくれました。
ベタベタに甘やかすわけではなく「別にいいんじゃない?」とすっごく軽く。
「いつも味方だよ」なんて甘い言葉をかけてくれるわけではない。
でも、私にはそのふわっとした「いいんじゃない?」がすごく心地よかったんです。
悩んで泣いているときは「美味しいもの食べるといいよ」と私の大好きなトマトとお酒を買って帰ってきてくれる。
仕事ばかり頑張って家事を頑張れないことを嘆いていると、「こればかりは適材適所があるからね〜」「家事は向いてなくても、ほかのことできるから大丈夫」と毎日ご飯担当を引き受けてくれる。
YouTubeをやってみたいとか、フリーランスになりたいとか、色々なことに手を出そうとするときも、大体のことは「いいんじゃない?」と背中を押してくれる。
完ぺきじゃなくていい。
なんでも、やりたいことをやっていい。
私のダメなところ、突拍子もないところも全部「いいんじゃない?」と許してくれる彼の隣は居心地がよくて、ガッチガチに凝り固まってしまった私が、深く息を吸える唯一の場所になりました。
私は、彼以外の人とは付き合ったことがありません。
もしかしたら、もっと色々な人とお付き合いをして人生経験をしておくべきだったのかもしれない。
でも、もうほかを知る必要なんてないな、と思えるほど、「私はここがいいな」と感じるのです。
いつだか少女漫画で見たような、キュンキュンと胸が締め付けられるような恋愛ではなかったけれど、私が一番私らしく居られる場所。
これからは妻として、私も彼の居場所になれるように、2人で手を取り合って生きていきます。
今感じている感謝の気持ちを、これからもずっと忘れないように、noteに残しました。
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