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私、自律神経バグってるんです。

今日はちょっとセンシティブ(?)なことですが、心優しい人が集まるnoteだからこそ書いてみようと思います。

ここ最近すごく体調が悪いです。

頭痛やめまい、食欲不振など……
やりたいことも、やるべきことも投げ出して早く布団に入ってもあまり良くならない。

私、自律神経バグってるんです。

親しい人以外にはあまりきちんと話したことはないのですが、自律神経失調症という病気というか、体質です。

自律神経失調症って、名前はよく知られているけど実際どんなもんなのかはあまり知られていない、しかも周りに理解されにくい症状です。

患者さんは多いはずなのにあまり理解されない自律神経失調症、少しでも知ってもらえたら、そして同じように苦しみながら頑張っている人に出会えたら……という気持ちで書いてみます。

医者ではないので、医学的なことはもちろん書けませんが、あくまでも当事者の体験談として。

■自律神経失調症とは

簡単にいうと、その名の通り自律神経のバランスが乱れることで様々な不調が起こる症状の総称で、病名ではないらしいです。

もう少し詳しくいうと、緊張や興奮などの「活動」を担う神経と、リラックスや弛緩といった「休息」を担う神経の切り替えが出来ない状態。

つまりリラックスするべきシーンでもずーっと興奮・緊張状態が続いてしまうような感じです。


■症状

症状は人によって本当に様々。

身体面は頭痛、吐き気、めまい、食欲不振や身体の痛み、だるさ、体温調節が出来ない(真夏に「寒い」と言う等)……など、挙げ始めるとキリがないくらいたくさんあります。
精神面も鬱っぽくなったり涙脆くなったり、落ち込みやすくなります。

日によってもそうですが一日の中でも波があり、さっきまで元気だったのに急に元気がなくなったり、逆に「さっきまでのはなんだ?」というくらい急にケロっとし始めたりします。


■原因

原因も様々ですが、主にストレスや不規則な生活によって引き起こされることが多いよう。
もともとの生まれつきの体質の場合もあります。

ただ、共通して言えるのは、こんなにも身体がしんどいのに、器官にはなにも異常がないこと。

体調不良でなにかの病気かな?と内科などを受診しても「異常なし」と診断され、最終的に自律神経失調症ではないか?と言われるケースが多いようです。
受診する場合は内科ではなく、心療内科になります。


■私の場合

私が自律神経失調症と発症したのは高校二年の夏〜秋ごろ。

なにか衝撃的なことがあったわけではなく、具体的な原因はよく分からない。
ただ、女子高生特有の言葉に表しづらい人間関係の中で、悩みともいえないような心のザワザワを感じていた記憶があります。

それに加え、音大受験や音楽コンクールを目指して毎日練習・レッスンに励む日々。
一応、自称進学校に通っていたので学校の勉強も手を抜きたくはなく、毎日深夜まで勉強やらなんやらやっていました。

徐々に身体がおかしくなって、メンタル面もダメになって、内科を何件か回った後に母に心療内科に連れていかれました。

それ以来、最初に症状を発症した季節を身体が覚えてしまったのか、毎年夏の終わりから秋にかけて心身ともに調子を崩します。
秋以外にも今のような春から夏にかけての時期など、大きく気候が変化する季節が苦手です。

その他にも天気が悪い日など気圧の影響も受けやすいし、新しい人間関係などの環境の変化も苦手です。


■周りに理解されにくい 

この症状の一番嫌なところは、周りに理解されにくいところ。

症状も人によって違えば、同じ人でも日によって違ったりします。

本来人間が無意識で行えるはずの自律神経のコントロールがとれない症状なのだから、当たり前といえば当たり前なのですが、「体調管理」という概念が通用しないケースも多いです。
早寝早起きを心がけたり、きちんと食事を摂っていてもダメなときはダメです。

先述したとおり、一日の中でも波があり、体調とメンタルが常にジェットコースターのような感じです。
さっきまでそんな素振りなかったのに急に絶不調になったり。

風邪や普通の病気と違って高熱が出るわけでもなく(人にもよるし微熱はよくありますが)、「ただ休みたいだけじゃない?」と仮病を疑われやすいです。

私の場合、幸いなことに家族や同居している彼はよく理解してくれています。
職場でも全員ではないけれど、上司の一人にたまたま同じような人がいて、「辛いよね」と気持ちを分かってくれていますが、周りに理解を得られず苦しんでいる人もたくさんいると思います。

私も昔は学校で調子が悪くて落ち込んでいると「今日のみきてぃは機嫌が悪い」と言われたり、「眠いだけ?」と言われたこともあります。

体調が悪いのだから機嫌が良いわけもないし、そんなふうに言われてしまうのは普段の自分の行いも良くないのですが(笑)


■どう付き合っていくか

こんな厄介なものを発症して気が付けば10年ほど。
さすがに慣れてきたもので、体調不良が続いたり、暗い気持ちが続いても「あぁ、またか」と思えるようになってきました。

でも、周りにこれをどう話すかは未だにベストな答えが出ていません。

「自律神経失調症です」といってもピンと来ない人の方が多いだろうし、症状などを事細かに説明するのもなんだか余計に仮病っぽく思われそうだし。
なにより「自分はか弱くて可哀想なんです」って言っていると思われそうなのが一番嫌です。

今はとりあえず「体質的にホルモンとか神経のバランスを崩しやすくて。季節の変わり目とかがダメです。」ってテキトーにざっくり話しています。

「分かってほしい」という気持ちと「どうせ分かってもらえない」という気持ちの間で10年間生きてきたけど、どうするのが一番人に不快感を与えず自分のことを伝えられるんだろう。

やっぱり伝えないことが正解なのでしょうか。

これからもきっと答えは出ないまま、この変な体質と付き合っていくことになるんだろうけど、同じように悩んでいる人がいたら、よろしければ話を聞かせてください。


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