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今だから語れる"時給333円"から"時給5,000円超"へ:フリーランス界の厳しい現実と生き残り術

昨今、フリーランスで働いたり、副業をする人たちが増えてきましたが、僕も30代前半から40代前半の頃、約10年間フリーランス的に働いていました。
仕事内容は、ECサイトやHPの制作。たまにコンサルなどをしていました。最初の頃は、営業の仕方や、契約や税金のことなどわからないことだらけで苦労しましたw。今回は、この10年間の経験をシェアしてみます。

初めての仕事:時給換算で見る現実

最初に受注した仕事は、ジャンク家電のECサイト制作でした。

  • 金額:5万円

  • 制作範囲:コンセプト設計、CMSを使ってストア構築、商品登録50品番

  • 納期:1か月

約25日で5万円の売上を得たのですが、これを日当に換算すると1日2,000円、平均6時間作業すると時給は333円にしかなりません。

ライティングも大変!

記事を書くライティングはフリーランスにとって、ハードルの低い仕事だと思います。僕も当時は記事の執筆から編集などをやっていました。
内容はこんな感じ↓。


  • 福祉施設に関する記事の作成

  • 内容:取材→インタビュー→文字起こし→執筆→編集→公開前確認→修正→納品

  • 金額:2,000円

  • 稼働時間:20時間

これで時給100円です。しかも交通費は自己負担でした。
ライティングは当初全くスキルがなく、余計に時間がかかっていたのもあったと思います。1本書くだけで精神的に疲弊してしまい、このあとライティングの仕事は自分には向いていないと判断しました。


プロのフリーランスへの変遷:時給5,000円を超えたポイント

3年目にして時給が5,000円を超える案件がちらほら出てきました。最初の頃に比べて大きな成長です。

なぜ時給が上がったのか?

主な要因は、相手との信頼関係の構築だと思います。

  1. 低単価でも確実に仕事をこなし、実績をポートフォリオにまとめたこと

  2. 過去の経験を活かして作業スピードを向上させたこと

  3. 既存クライアントから継続的な発注を受けたこと

フリーランスの時給は、受注金額÷稼働時間で決まります。

受注金額をアップして稼働時間を減らすための一番手っ取り早いのは、一度発注してくれた会社からまた発注してもらうことです。要はリピーターとなるお客様を獲得するってことですね。

その為には、相手に信頼してもらう事が大事です。

フリーランスになって最初から好きな仕事ばかりできる人はほとんどいません。最初は相場よりも安くて、大してやりたくない仕事を受けることがあります。でも僕は、まずはどんな仕事でも請ける精神でいました。
それはとてもしんどい事です。「こんなことなら会社員でいた方が良かった」と思う事もあります。
でもそれを続けていくと信頼関係は生まれていきます。


信頼を築く5つのコツ:フリーランスで成功するために必要なスキルとは?


今、振り返ると、次の5つの事を意識して仕事をしてきたように思います。

①相手の話をしっかり聞く・観察する

営業していると、焦って自分のことを話しがちです。「僕はこんな経験があります、こんなことができます」と。
でも大事なことは、相手に話してもらう事です。
人は話を聞いてくれた相手を信頼する習性があります。まずは相手の話をしっかり聞き、話し方や態度などを観察することが大事です。

②相手の事業を理解する

HP制作を依頼され、「わかりました制作します」と言われたことだけをやっていては相手の期待値を超えて来ません。

  • 「そもそもなぜHPが必要なのか」

  • 「HPを制作した後、相手の事業にどんなメリットがあるのか」

を考えることが大事です。
HPを作る=手段
事業を成長させる=目的
と切り分けて相手の立場や事業を理解することに努めるとよいです。

③期待以上の制作物を心がける

制作中に「こんなページや機能も必要なのでは?」と思いつくことがあります。もしそれがサクッとできるのであれば、「契約外の仕事だ」なんて思わずにやりましょう。相手は想像以上に良いものを作ってくれたと喜び、信頼関係はグッと高まります。

④苦手なところは外注する

例えば私はHP制作に必要なバナーデザインが苦手です。なのでグラフィックデザインが得意な友人やクラウドソーシングで外注します。

餅は餅屋。得意な人に頼み、自分は空いた時間を他のことに使いましょう。自分の得意な部分に集中し、品質を保ちます。

⑤相手と飲みに行く

これは番外編ですべてのフリーランスに当てはまるわけではありません。しかし飲みに行くのが好きという方には有効かもしれません。

クライアントによっては、業務中は心を開いてくれない、本音を話してくれない人が一定数います。

営業時や制作過程で意思疎通がうまく行っていないと感じたときは、思い切って飲みに誘いましょう。

思わぬ本音やこれまで知らなかった一面がみれて、相手を理解することに繋がるかもしれません。


フリーランスで成功するための心構え

フリーランスとして成功するためには、信頼を築くことが最も重要です。初めは厳しいかもしれませんが、コツコツと積み重ねることで、経済面も充実するでしょうし、面白い仕事や人たちに出会えるかもしれません。焦らずコツコツ続けると信頼が溜まっていき、道は開けると思います。


以上が私のフリーランスとしての10年間の経験から得た教訓です。この記事が、これからフリーランスとして頑張っていくあなたの参考になれば幸いです。

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