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“センス”について考えてみた

みなさん”センス“欲しくないですか?私はめちゃめちゃ欲しいです。
”センス”とは一つのものではなく、いろいろな場合に細分化されています。
デザインセンス、ファッションセンス、音楽センス、絵のセンス、運動のセンス・・・
でも一体”センス“って何なんでしょうか。
デザイナーになりたてのころ、先輩がよく言っていた”デザインセンス”という言葉。「デザインセンス良くなりたいけど、”センス”ってそもそもなんなんだ?」と思ったので私なりにいろいろ本を読んだり考えた結果です。

センス=知識×経験の応用

結論から言うと「センスとは、ある事柄に対する知識と経験を組み合わせて応用したもの」であり、「決断する、選ぶチカラ」だと私は思います。

そもそもセンスとは

”センス”とはどのような場面で出てくるでしょうか。私がすぐ思い浮かぶのは”ファッションセンス”です。
では”ファッションセンス”が良いと思う人はどんな人か、と考えたときに、ざっくりいうと「おしゃれな人」ではないでしょうか。では「おしゃれな人」とは...?
私が考える「おしゃれな人」とは
・ファッションの流行に敏感で、流行りのものをいち早く身に着けている人
・自分が見られたい印象をしっかり持っていて、それに合った服装をしている人
・自分に合う色を知っている人
・小物など細部までしっかりと気を配っている人などなど
つまりどういう人かというと、
「ファッションが好きで、常に情報を仕入れている人」です。
要はどの服を選ぶか、にセンスが出てくるわけなので、選べる服の種類を多く知っている人のほうが、自分に合うものをしっかり選べる・選ぶ基準を知っている、ということになると思います。
きっとあなたの周りのおしゃれさんはファッション雑誌をよく読んでいて、休日は実際に店舗に行って試着などを多くしている人ではないかと思います。
たまに、初めてのことに対してもうまくできる人(センスが良い人)という人がいますが、その人はきっと、やるのは初めてだけど見たり聞いたりしたことはある、または似ているほかの事柄を経験していて、それを瞬時に当てはめる応用力のある人だと思います。

0から1は生み出せない

紀元前ならまだしも、21世紀の現代において全くの0から1を生み出すことはできないと私は考えています。私のような凡人デザイナーではせいぜい1を1.1とか1.2にするくらいなんじゃないかなぁと思っています。私たちが考えるすべてのものには必ずルーツがあると思うし、そのルーツは自分が今までに見たもの聞いたもの、その中でも印象的だったもの、感動したものなど、良くも悪くも心を動かされたものだと思います。その心が動かされたものを記憶からこぼれ落とすことなく大事に包み込んで、いつでも取り出せるように似たものを探したり違うものと組み合わせたりしながら大きくして蓄え、そこから少しづつ削って使っているのがデザインやらクリエイティブやら創作だと考えています。
アウトプットをするためにはインプットが必要で、アウトプットの質を上げるためにはインプットの質をあげること、量を増やすこと、いろいろなものと組み合わせることが大切だと考えています。そのインプットこそが”センス”の源であると考えます。そのインプットの量と種類、そこからアウトプットにつなげるときの組み合わせによってその人の”個性”や”オリジナリティ”が生まれ、”センス”が出てくるのではないかと思います。
”個性”や”オリジナリティ”などとも絡んでくると思いますが、その辺の話はまたどこかで気が向いたら書きたいと思います。


なんとなく正体があやふやな”センス”に関しては「自分にはセンスがないから」と言い訳して逃げてしまいがちですが、まずはセンスが欲しいと思う対象のことを好きになり、その分野の中で良いといわれているもの、自分の心が動かされたものをたくさん見て、自分の中に溜めてみてください。そして自分がどの部分が良いと思ったか、なぜ良いと思ったか、というところをじっくり考えてみると、おのずと”センス”は上がってくるんじゃないかなぁと思います。
私もまだまだデザインセンスが足りないと感じることが多いので、自分の中の「スキ」を溜めていきたいと思います。

といったところで今回はこの辺でノシ

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