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まことんの本棚

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おすすめの本の紹介や読んだ本の書評をまとめたマガジンです。
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#ビジネス

『みんなではじめるデザイン批評』◆読書ログ2020#01◆

最近は会社でWEBサービスのマーケティング・ブランディングを担当しているので、デザイナーやクリエイターの方と仕事をする機会も増えてきました。 ということで、2020年の1冊目は『みんなではじめるデザイン批評 ―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド』です。 先に注意しておくと、この本は「本」としてはあまり読みやすいものではないです。 これは、例えば『7つの習慣』のような海外のベストセラー本を和訳したケースによくあることなのですが、本質的かつ普遍的ない

【2019年上半期】読んだ本リストと評価まとめ 全20冊

2019年も、もう半分が過ぎてしまいましたね。 今年は、読んだ本の感想をnoteにメモしてきました。 今回はそれらのリストと、ひとこと感想をまとめたいと思います。 読んだ順番ではなく、ジャンルごとに並べてあります。 ◆自己啓発・キャリア・生き方2. 『武器になる哲学:人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』(山口周) オススメ度:★★★★★ 哲学がこんなに面白いとは思わなかった。マジで全員読んでほしい。 18. 『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕

「もっと勉強したい」以外の感情を失った『現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論』◆書評′19#12

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年12冊目は、『現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論』です。 本書は、題名の通り現代経済学、主に20世紀半ば以降に展開されてきた各種主流派経済学についての解説書である。 いかにも学術的で難しそうなタイトルではあるが、 あくまでも現代経済学の全体像を捉えることを目的としており、また文章も平易で読みやすい。 前提としての専門知識が無くとも、我々一般人が十分に楽しめるような入門書になっている。 とはいえ、完

【まことんの本棚】会計編 #推薦図書

まことんの本棚第3弾の推薦図書は、会計編です。 断言しますが、何らかの形でビジネスに関わる人であれば、全ての人が"会計的視点"を身に付けておくべきです。 これは、用語を覚えろとか、決算書の作り方を勉強しろとか、そういうことではありません。 会社というものの仕組みを理解し、会計の概念を知り、ビジネスの全体像とお金の流れを、高い視点から考えられるようにすべきだということです。 今回は、そういう"視点"を身に付けることを目的に、読みやすさ・分かりやすさを重視した本をピックアップ

勝手に選択肢を狭めてない?『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』◆読書メモ2019#18

今年は、読んだ本の感想をnoteにメモしていきます。 2019年18冊目は、太田英基さんの『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』です。 近年、各方面で「日本がヤバイ」と言われています。 何がヤバイって、端的に言うならば、(根拠は割愛しますが)この20年間で日本だけ全然成長していないところだと思っています。 で、自分と同じくらいの年代は、いわゆる「逃げ切れない世代」なんです。 この本の出版は2013年とやや古いですが、こういった状況は基本的に変わっていな

ムダなことはやめて踊ろうぜ。『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』◆書評’19#17

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年17冊目は、細谷功さんの『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』です。 「理不尽なのは、『世の中』ではなくて『私たちの頭の中』である」というのが、本書のキーメッセージです。 世の中には、理不尽だと感じることがたくさんあります。 「なんで分かってくれないんだ...」 「こんなの不公平だ...」 「言ってることとやってることが違うじゃないか...」 でもそれは、世の中の構造がそういう風にできてい

ビジネスにも役立つ「思考法」を身に付ける『ゲーム理論の思考法』◆読書メモ2019#13

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年13冊目は、川西諭さんの『ゲーム理論の思考法』です。 最近は、経済学を積極的に勉強しているのですが、 今回はその流れで「ゲーム理論」の本を読んでみました。 「ゲーム理論」とは、「2人以上のプレイヤーの意思決定・行動を分析する理論」です。ここでいう「プレイヤー」とは、人間だけではありません。企業・国家など、さまざまな「意思決定を行う主体」を指し、幅広い応用が可能です。 「ゲーム」といっても、我々が日常的に

昨今のグローバル化には日本文化の深い理解が足りていない『菊と刀』◆読書メモ2019#10

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年10冊目は、ルース・ベネディクトの『菊と刀』です。 日米両国、およびその他の諸外国において、古典的な名著とされている日本文化論である。 太平洋戦争終戦の間際、米国内では、戦後の対日占領政策の立案が課題のひとつとしてあったが、 如何せん、日本人というのは、彼らにとって他のどんな国の人達と比べても不可解な国民であった。 そこで文化人類学者のルース・ベネディクトに白羽の矢が立ち、 国務省に提出された報告書が『

経済学は人の行動を考える学問!『この世で一番おもしろいミクロ経済学』◆読書メモ2019#8

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年8冊目は、『この世で一番おもしろいミクロ経済学』です。 この本は、「ミクロ経済学」という何ともややこしそうな学問について、 イラストベースの漫画スタイルで、面白おかしく解説した入門書だ。 これさえ読めばミクロ経済学はマスターできる、というほど経済学は簡単ではないけれど、 ある程度俯瞰的に、全体の概要とか、ベースになる考え方とか、そういうものを掴むことはできる。 少なくとも、素人が「なんか経済学って面白そ

「恥の文化」に生きる日本人が身につけたい判断の軸『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』◆読書メモ2019#7

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年7冊目は、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』です。 こちら、既に読まれた方も多いかもしれません。 山口周さんの著書は以前にも一冊読んだことがあって、非常に面白かったのですが、今回もそれに劣らぬ良書でした。 経営者やグローバルエリートを目指す人でなくとも、全てのビジネスパーソンが読んでおくべき本だと思います。 本書における「美意識」とは、経営における「真・善・美」を判断するための認識のモード、

こんなにも「哲学」にワクワクしたことがあっただろうか『武器になる哲学』◆読書メモ2019#2

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年の2冊目は、山口周さんの『武器になる哲学』です。 今後、「ビジネス本や自己啓発本の類で、3冊ほどおすすめを教えてくれ」と言われたら、そこに本書が含まれることになると思います。 さて、本書のメインキーワードは「哲学」なわけですが、 哲学に対して多くの方が抱くイメージは、難しい・つまらない・役に立たないの三重苦でしょう。 僕もその例外ではなく、いわゆる理系学部出身ということもあり、哲学をしっかりと学ぶことは避

そもそもプロジェクトは予定通り進まないという前提から『予定通り進まないプロジェクトの進め方』◆読書メモ2019#3

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年3冊目は『予定通り進まないプロジェクトの進め方』です。 そもそも、ルーティンワークではない仕事は全て「プロジェクト」だということができます。 企業活動だけでなく、個人的な活動においても、大小様々なプロジェクトがあり、それらは全て「未知との戦いの連続」です。 皆さんも何度も経験があるかとは思いますが、基本的にプロジェクトは予定通りには進まないものです。 本書では、「プロジェクト」は次の3要素を満たすとされて

【まことんの本棚】仕事術編 #推薦図書

推薦図書シリーズ第5弾のテーマは、「仕事術」です。 今回は2冊選んでみました。 どうぞ! 1. 脳を最適化すれば能力は2倍になる(樺沢 紫苑)仕事術、思考術、睡眠法、コンディショニング、集中力、モチベーションアップ... そういうテーマを扱った本や雑誌は巷に溢れかえっています。 どれもそれっぽいことを言ってはいるけれど、結局どれが正しいの?根拠は?ソースは?データは? なんてことを感じているあなたにお勧めしたいのがこちらの1冊です。 ドーパミンやアドレナリンという言葉

【まことんの本棚】経営編 #推薦図書

まことんの本棚シリーズ第一弾は経営編です。 3冊ピックアップしました。それでは、どうぞ。 1. 感動経営 世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得(唐池 恒二)この本を知ったきっかけは、ホリエモンさんのこのツイートでした。 その記事がこちらです。 本当に泣くほどのものなのか…?なんて思いながら記事を読み、埋め込まれているそのCMの動画を見ました。 ええ、泣きました。ボロッボロ泣きました。 そのまま流れるようにAmazonで注文したのがこの本です。 久し