『群衆心理』を読みながらコロナ禍を観察する ◆読書ログ2020#03◆
2020年の3冊目は、1895年にフランスの社会心理学者ル・ボンによって書かれた古典的名著『群集心理』です。
今回は、単に本の要点や評価をまとめるだけでなく、新型コロナウイルスの話題とも絡めながら進めてみようと思います。
一般的な「群衆」の特性本書で「心理的群衆」と名付けられる人間の集団は、それを構成する各個人の性質とは非常に異なる新たな性質を備えるという。
単に多数の個人が偶然により合っただけではそういった性質をおびることはないが、何らかの刺激の影響をもって一つの集団精神