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【初めてのマーケティング】中央大学 有賀ゼミ×CCCMK×三菱電機 心理学とマーケティングを考える

こんにちは!学生マーケティング研究会事務局です。2022年度もCCCマーケティング総研は大学生と企業をつなぐ様々なプロジェクトを進めています。

今回、【初めてのマーケティング】を体験するのは、大学で心理学を専攻している中央大学文学部 有賀ゼミのみなさんです。
ビッグデータやマーケティングと、心理学は一見すると少し遠く感じるかもしれません。しかし「消費者」起点で考えると、顧客の心理を考えながら商品開発をしたり、施策を実行していくことは実務でも求められます。

というわけで今回は、心理学×マーケティングというテーマでお話させていただきました。
一緒に登壇いただいたのは、三菱電機 情報表現技術部 マルチモーダル情報処理グループ 主席研究員の浅川香さんです。
我々はマーケティングの視点、浅川さんはメーカーにおける基礎研究の視点から、心理学の実務への応用についてお話させていただき、中央大学 戦略経営研究科の松下光司先生も交えてディスカッションしました。

■心理学×マーケティング
私たちCCCマーケティング総研は、消費者の方々が購買した「事実」の情報を取り扱っています。
しかし事実だけでは真に顧客インサイトを捉えた提案はできません。
顧客の置かれた消費シーンやライフステージなどを想像しながら、顧客のニーズを推測することではじめてインサイトに迫ることができると考えています。


講義の中では、CCCMKホールディングスがHP上で公開している統計化したアイスの実購買データ(https://www.cccmk.co.jp/columns/cccdata13)を実際に触りながら、ブランドのマーケティング課題やその解決策について議論していきました。
その過程で「雪見だいふくをもっと中高年の方に買ってもらうには」といった部分で、顧客の心理を考えた考察が学生さんから出るなど、実務目線でも興味深いディスカッションが活発になされていました。


アイスの実購買データコラムより、雪見だいふくの例)

■三菱電機さまでの心理学の活用
また、今回の出張授業では、三菱電機の浅川さんと一緒に登壇させていただきました。
研究部門で勤務されている浅川さんからは、行動模倣(※)という理論から着想を得たコンテンツによって駅のラッシュ時の混雑を解消する、人が心地よいと感じるエンジン音を探求するなど、心理学的観点から実務課題、社会課題解決に向けた取り組みを紹介いただきました。
より専門的に心理学の理論や方法を業務に取り入れており、私たちもとても勉強になりました。


(三菱電機 の浅川さんの講演資料より抜粋)
※行動模倣とは、人および動物が他者の行動(モデル)を観察することによって、その行動の全体、あるいは部分と類似した行動を繰り返すことをさす。

■授業を終えて

授業後には、これから就活本番を迎える3年生のみなさんを中心に、不安の声もお聞きしました。
社会に出る前だとなかなか見えない部分もあると思いますが、学生のみなさんが取り組んでいる勉強や研究活動は、少なからず実務の中で活きてきます。
ぜひ学生時代の取り組みに一生懸命になって、自信を持って社会に臨んでください!

就活の中で自分を見つめ直したり、会社を調べたりする一環で、少しでも役に立つ出張授業になっていると嬉しいです。


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CCCマーケティング総研では、このような取り組みに参加したい企業の皆さま、大学関係者の皆さまを募集中です。ご興味がありましたら、ぜひ、下記メールアドレスまでご一報ください。

<お問合せ先>
CCCマーケティング総合研究所
学生マーケティング研究会 
担当:財津/大山
cccmk-souken@ccc.co.jp