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大丈夫、誰も見てない。

おでかけの前に、いつも悩むことがある。
それは服装

前の日にきっちり用意して、

「よっし!パーペキ☆」

と思っていも、当日になって着てみたら、

「昨夜『パーペキ☆』と思った私を2、3発殴りたい・・・」

と思うことが多い。


そんな時、私が召喚するのは「オカアサン」た。

とは言っても、「オカアサン」に毎日コーディネートしてもらっている訳ではない。

客観的な意見が欲しい時、または「オカアサン」と同年代の方とお会いする時などにアドバイスを求めて召喚するのだ。

「この格好、変かな?」という呪文とともに。

召喚された「オカアサン」はものすごくめんどくさそうに私の全身を眺めて、8割の確率で

「変。」

と言う。

「へ・ん」のたった2文字が朝の私を追い詰める。

急いで着替え直して、息を乱しながら、

「ハァハァ・・・じゃハァ・・・これは?ハァ・・・」

と聞くと、さっき聞いたばかりの2文字を繰り返す。

「変。」

と。

もう、こちらも面倒臭いと思えてきて、

「もう面倒くさいよ。着替えたくない。」

と言うと「オカアサン」も面倒くさそうに

「オッケー、オッケー、誰も見てない。オッケー。」

と言う。

(最初から面倒くさそうだけど、さらに面倒くさそうに言う。)


それを聞くと私は何故かすごく安心して家を出ることができる。

「誰も見ていない」と思うことは「いつも誰かに見られている」と思うことと同じくらい、実は大事なのかも。

「いつも見られてる」と思うことは恥ずかしい格好や言動をしなくなるという効果がある。

「誰も見ていない」と思うことは、肩に力を入れないで、自然体でいられるという効果がある。

この二つを使い分けられたら最強だと思う。

(実際の服のセンスのことはこの際置いておこう。)

もうすぐ今日が終わる。

オッケー。今日もだれも見てなかった。

#日記 #エッセイ #オカアサン #おでかけ #ファッション難民