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ECサイトで1円も収益が出ていないのに「余所では売れている」と私にアピールする人たち

ECコンサルをしていると、それ何の意味があるんだろう?と思うことがある。

そう思うので、「それ何の意味があるんです?」と、そのまま伝えている。

これは直接の契約関係にないクライアントでよくあり、仲介者を通じてアドバイスを求められる時に出くわす確率が高い。

謎の売れているアピール

例えば、ECサイトで1円も収益が出ていないのに、「余所では売れている」と私にアピールする意味がわからない。

男性経営者で結構いらっしゃる。

この余所・他所っていうのは、実店舗とかポップアップとか、EC以外のなにかのこと。

「プロダクトの強みがわかっているから、余所で売れているんだろう」と思ってヒアリングしたら、無計画に出店して諸経費を取られ、数こそ売れているが、儲けにはなっていない等。

すごく簡単に例を出すと、営業電話や営業メールにイイ返事をして、言いなりになっているパターン。

いや、それで何年もやってて、結局儲かってないんだから売れてないとの同じやん。

計画性がないから、損益度外視で商品の良さを知ってもらって将来は口コミで売れるんだ、というわけでもなく、ただお金と商品をばらまいている状態を続けている。

でも、それを売れているといっている経営層。

それなら、もっと簡単なのがTVCMを流せばいいんです。
売れるんで。
数を売るならマス一択です。
でも、それはやれないらしい。
やれない理由はヒアリングしてもはっきりしない。

売れていないと認めたくないのか、プライドがあるのかわかりませんが、んなもんどーでもいい。
顧客にあんたのプライドなんか関係ないだろ。

原因と結果

で、原因がEC不慣れだけならまだしも、EC自体の勉強不足が原因になっている場合もある。
勉強不足は勉強すれば解消できるけど、何故か勉強しない。

「他では売れているのにECだけダメなんだ、過去に依頼した業者が悪かった!」とおっしゃる。

いや、発注したのは貴社なんで。
業者が嘘ばっかりついていたならまだしも、そうでないなら多くの責任は発注側にもある。

でも、そこは反省しない。
あらゆる面を反省しない。
なんでも外部業者のせい。

本当にそんなことでマーケティングの知見が深まるだろうか?

現実を見てほしい

ECサイトは出店するとライバルが世界中にあり、実店舗や対面販売でできていたことができません。

なんとなく通りがかって、なんとなく商品の良さがわかって、なんとなく買っちゃった、なんてことは起こりにくいです。

通りすがりのお店で財布からお金を出して商品を買うのと、ネットで画像や動画だけ見た状態から、個人情報を入力して買うのでは大違い。

大前提で、1円も売れていない状態なら、今までのやり方が通用していないとわかるはず。

現実を見てほしい。

なぜか反省しない人たち

すごい経営者、、、なんだろうと思う。
私よりはすごいんだろう。

だから反省しなくても商売していけるのだろう。

私の関わったクライアントで、とっとと売上を作った人たちは、反省して修正して汗かいて、時には泣いて頑張った人たち。

ECでは売れていないけど余所で売れているからと、言い訳をしながら商売している人はいませんでした。

また、来年もこういう「中身のない売れているアピールの人たち」に出会うのだろうか。



いつもお読みいただき、ありがとうございます。 書くだけでなく読みたいので、コメント欄で記事名入れてもらうと見に行きます。