📤ECコンサルをお求めの企業様、本当にそれでいいですか？

📤ECコンサルをお求めの企業様へ

人気のモールに複数出店して、自社サイトも運営だ、、、という気持ちはわかります。

ただ、ひとつひとつのショップが満足に運用できてないのに、「改善アイデアがない」「リソース不足を解消したい」というのは、どういう理屈でしょうか？

ECコンサルを求めて、社外に答えを求める前に、社内を見てください。
本来は企業文化を醸成し、現場レベルのボトムアップの意見も積極的に採用するべきではないでしょうか？

だって、貴社商品（プロダクト）の専門家は、貴社内にいるんですよ？

超人扱いのスタッフとコミュニケーション不足

ぽつーん

優秀なスタッフも決して超人ではないので、ショップが増えるごとにタスクをこなすだけになっていきます。
「改善アイデアがない」のではなく、現場もアイデアを出す暇がないし、その時間を作らない経営層という図式があります。

リソース不足の状態で他方面に出店を重ねれば、更に深刻なリソース不足になります。
ECサイトの発展だけでなく、優秀なスタッフも潰してしまう悪手です。

社内の協力を得られないスタッフも多く、売上を作っているが社内で孤立した状態であるケースも見受けられます。
スーパーヒーローの登場は、映画の中だけに留めてほしいところです。

「社内のリソース不足」は今に始まったことではなく、既にリソース不足の状態ではなかったでしょうか。
そうであったところに、無謀な出店計画が重なった結果、経営層がリソース不足をやっと認識したというのなら、この状態を生んだのは誰でしょうか。

売上を作っていく段階で弊社が伝えることに、ユーザー目線での改善というのがあります。
ユーザー目線でのECサイト運営は、口でいうほど簡単ではありません。
やることは単純ですが、徹底するのが難しい作業でもあります。

さらに、ユーザー目線であるためには、現場の責任者がユーザー目線を持ったサイト改善を行うことが重要です。
現場責任者が目の前のタスクをこなすだけでやっとの状態で、良いアイデアが挙がってくるわけがありません。

このような状態になった場合、経営層が明確に指針を打ち出していく必要があります。
それもない中、現場にムリを強いた結果、担当者が退職するなどの原因を経営層が作っていきます。

これで商いがうまくいくでしょうか？
経営の構造的な問題に対しては、サイト改善ではなく、経営層自体の刷新が効果的かもしれませんね。

では、ここで負の連鎖が少しでも減るように、足元を見ていくコツをご紹介します。

ECサイトの開店は簡単？

コンセプトを検討し、システム選定し、サイトシステムを理解し、マーケティング戦略を立案し、広告し、ユーザー導線を整備し、それを運用しながら、改善を続けていく必要があります。

開店しただけでいいなら、どんどんシステムやプラットフォームを変えて開店していけばいいのですが、全自動で自販機のように売れるシステムを構築しても、ユーザーとのやりとりは発生します。

各システム固有の操作、運用方法、ノウハウは違いますから、それを理解し社内にナレッジとして蓄積しなければ、仮に担当者の急な離職や病欠に対応できません。

バカスカ開店させればいい、とはならないはずです。
こういった企業判断をしてしまう経営層は、本当に正しいのか？
また、運用責任者も「開店」を差し止めなくていいのか？と疑問です。
そしてこの課題は、外部コンサルに依頼したら解消されるでしょうか？
社内コミュニケーションが円滑でない企業が、外部と円滑にコミュニケーションとれるでしょうか？

ECサイトの運営手法は無限にあるが、行動を選択できない理由は？

やることいっぱいだが、同じ方向は見ていない

経営戦略がないのでは、短期的な成果しか見込めません。
短絡的な行動の積み重ねでも、ある程度は先に進めますが、中長期の戦略がなければ、先に進めない瞬間はすぐやってきます。

「あるときは売上が出ていたが、今は最盛期の半分以下。何をすればいいかわからない」
「モールの売上が伸びないので、自社サイトをリリースしたい」

よく聞く課題ですが、売れているときこそ要因分析ができます。
売れなくなってから打ち手を探るのでは、だいぶのんびりとした経営だといえますね。

悪い例として、モール出店の経緯や自社サイト運営をしたい経緯を聞くと、「なんとなく売れると聞いた」程度の判断をする企業もあります。
なんとなくいいと思ったところに、多くのリソースを割くという勇気だけは評価できそうです。
私はそんな勇気はありませんから、コツコツ知見を得ていく方法を推奨したいです。
なぜなら、成功方法は星の数ほどあり、決して同じ星がないからです。

販売手法なんていくらでもあるんですから、積極的に試すべき。
実際に試して、自社プロダクトに対しての良し悪しを判断していくべき。
誰でもわかるはずですが、できないのは現場のせいではありません。
多くの場合、経営方針がブレていて、場当たり主義なのです。

場当たり主義で作業を積み重ねた結果、壁にぶつかった。
何を選択すればいいかわからない。
それはそうでしょう。
ついに場当たり主義ではなく、考えなければならない状況に出くわしたが、今まで予習も復習もしていないですから、答えが出てくるわけがないでしょう。

これが外部コンサルに依頼したら全て解決する、という結論は、自社内で考えるべきことを放棄していませんか？

社内で円滑なコミュニケーションができないのに、外部と円滑にコミュニケーションできると判断できる理由がわかりません。
全てを刷新してやっていく、という一言があれば、私は「おー、このクライアントはやれるかも」と思えるのですが。

ECコンサルを導入する前に

よその人を呼ぶ前に、足元をきれいにしたほうがいい

外部作業者に多くを求める前に、自社内、特に経営層であればご自身の行いが正しいのかを精査してみてください。

この状況を作り出すために、弊社ではクライアントとのMTGでは、現場スタッフさんを混じえて意見を求め、現場の声を拾うようにしています。

だって、貴社のプロダクトの専門家は、貴社内にいるんですから。