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最初から、0から存在したかった、老いて、鼻をつまむほど簡単なこと、ひとりになって自分になれる、匂いが遠ざかる、一度できた溝は埋まらないと知りながら、皺々の心に保湿液を塗る。

毛の生えてない、初めての間合い、あなたが、この会話を後悔しないように、あなたを通り抜ける、普通でいられますように。
自由を手放しそうな、正しい他人の匂い、きっと誰もが好きになる身勝手を、一見複雑な退屈が、これまでもこの先も、平穏を、邪魔しませんように。

あなたがこれまで嗅いできた香りに、点数をつけてもらう、最低基準を満たす別れのために、今も手を振り続けている。

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好きと言われた、そんな感じ。