買い物は、選挙と同じ。スーパーを選ぶことから始めるプラスチックレス生活
スーパーに出かけると、あまりのプラスチックの多さに圧倒される。
ありとあらゆる野菜や果物が、プラスチックに入っている。
例えばアメリカのスーパーを思い出すと、野菜がこれでもかってくらい山積みになっていて、量り売りのグラノーラやナッツなんかが当たり前に並んでいた。
ティーバッグは、紙の箱の中に、個別包装されずに入っている。
お菓子だって、日本のように一つ一つ包装されていない。
最初は驚いたけれど、これがスタンダードであるべきなのだ。
やはり、日本は過剰包装の国である。過剰包装がホスピタリティなんて時代は、もう終わってくれ、と思う。
まだまだ、量り売りで小麦粉やお米や調味料が、どこでも買えるなんて時代は訪れないけれど、なるべくプラスチックを避ける選択はできる。
普段使うスーパーの選択ひとつとっても、そうだ。
個別包装されて野菜を売っているスーパーか、ひと駅先のプラスチックフリーで売られているスーパーか。またはちょっと歩いた先の八百屋さんなら、野菜をそのままで買えるし、野菜の質も、信頼できる。
あるいは、自分の買い物を自分でエコバッグに入れることができるスーパーと、レジをしながら袋に詰めてくれるスーパーがあるとする。
わたしは前者を選びたい。なぜなら、せっかくバッグを持って行ってプラスチックはいらないです、という意思表示をしているのに、バッグに詰めてくれる際、小さなプラスチック袋にキノコだの、野菜だのを入れてくれちゃったりするのだ。
どうせプラスチック袋を有料にするのなら、この小さなプラスチックも有料にすればいいのに。ホスピタリティの一環として、研修で教えられているのに違いないのだが、余計なお世話である。
ひと手間で心地よい買い物ができるなら、わたしはその余分に歩く距離や時間はいとわない。
野菜や豆腐、米、味噌、わたしは買わないけれど肉や魚など、専門的に扱う個人商店を選んで買うのも大きな一歩だ。スーパーなどに比べて、持ってきた容器に入れてくれるように頼むなど、交渉がしやすい。
今住んでいる場所は、近くに商店街があり、個人商店も多くある。
初めは入りにくいのだけど、勇気を出して入ってみれば、何度か足を運ぶうちにお店の人との関係性も築ける。結果、より楽しく買い物ができるのだ。
自分で買うものに、もっと意識を向けてみる。
どんなものに、人に、お金を出したいか。
自分の選択は、思ったよりも社会に与える影響が大きいことも忘れてはいけない。
わたしは選挙で一票を投じるくらいの気持ちで、普段買い物をしている。
そのくらいの意識は、持っていてもいいと、思うのだ。
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