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非IT企業における情シスのミッションを考えてみた。

この記事は「corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2021」16日目の記事です。

私は数年前に非IT部門から情シスのリーダーになりました。
その時に、とても悩んだことのひとつが「情シスのミッションをどう定義するか」でした。

当時いろいろと検索してみたのですが、意外と出てこないんですよね。
(みんな悩んでないのかな?)
というわけで、参考になるかは微妙ですが私が考えたことについて残しておこうと思います。

まず情シス1年目に考えたのが、
『笑顔のループ』
という、お花畑なミッションです。

「自分たちが従業員の為に働くことで従業員が笑顔になり、従業員が笑顔になることでお客様が笑顔になり、お客様が笑顔になることで社会が笑顔になり、社会が笑顔になることで自分たちが笑顔になる」という意味を込めています。

今でもそんなに悪いミッションではないと思っていますが、当時は他部署の業務改善のために発生した残業を責められたり、24H365Dの対応をしているのに「何をしてるか分からない部署」と言われたり散々だったため、「くそっ!何が笑顔だ!全然ループして戻ってこないじゃねえか。」という気持ちになり、早々に撤回となりました(笑)

今から思うと、自分たちが会社に対してどう貢献できるかという視点も欠けていたと思います。

次に考えたのが
『ITを最小の資源で最大に機能するよう構築・運用します』
というものです。

The情シス!って感じのミッションですよね。
この頃は上記のような散々な状況だったため、自分たちは自分たちのやるべき事を全うしようと、このようなミッションになりました。

ただ、このミッション、達成しても評価されないんですよ。

ITインフラを止めない、もし止まったとしても事業にクリティカルな影響を与えない、かつ、コストを最小限でおさえられるようにと、かなりがんばって整備を進めたのですが、そもそも価値を理解できる人がいない。
また、ゴールがITインフラを止めないことになるので、100点とって当たり前(当たり前ではないんですが)で評価が平均点以上になりようがない。

これは大失敗でした。

あと、単純にこのミッションじゃワクワクしないです。

というわけで、来年に向けて決めたのが
『ITの力で従業員のHappyを実現する』
というミッションです。

具体的には以下に取り組む予定です。

  • 事業を止めないITインフラを提供することでHappyに。

  • 従業員の能力を十分発揮できるデバイスやツールを支給することでHappyに。

  • 従業員を定型業務から解放することでHappyに。

  • ITで実現できる明るい未来を創造することでHappyに。

やること自体は今までと変わりません。
しかし「従業員のHappy」のためと明確に定義することで、向かう方向がブレないのではないかと考えています。
そして、何をやっているか分からない情シスの仕事が自分たちの仕事に直結しているということを、ちょっとでも他部署の方が感じてくれたらと期待しています。

というわけで、非IT企業の情シスのミッションについて、ここ数年で考えたことをまとめてみました。
もしかしたら、来年も撃沈してまた新たなミッションが追加されるかも!?


・情シスのミッションについては、あおてつさんのnoteが素敵なのでどうぞ。

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