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勝手に読後レビュー【兇人邸の殺人】大ヒットした作品のそれ以降は、どうすれば正解なの?

どうも、みことのは です。
今回のレビュー作品は、今村昌弘先生の【兇人亭の殺人】です。

読書が好きで読書好きが増えてくれれば良いなぁ・・・と思っていますので、読後のレビューを定期的に記事にしています。さすがに年間500冊も読めませんが(笑)、世の中には面白い作品がいっぱいあって、去年読んだ作品などもまだ紹介できていないので、少しずつ作品の面白さ(特にミステリーですが)をわかってもらえたり逆に教えてもらえたりしたいなぁと。

ただ最近、【本の表紙は、自分が購入して撮影したとしても著作権に関わる】というお話や記事を見ましたので、少し躊躇しつつ調べたりして、念の為タイトル画像に表紙を使わないようにしました。・・・全部変更かけるのしんどかったです(汗)

さて、前置きはそんな感じにして、作品レビューを。
なるべく作品の内容に触れないように、ネタバレしないようには気をつけていますが、あらすじや流れには触れますので、予めご了承ください。

1,今村昌弘さんの作品たち


今村先生の作品に出会ったのは、【屍人荘の殺人】です。映画化もされましたが、基本的に【自分が先に原作を読んでしまった作品の映画】は見に行かないようにしています。脳内に私だけの作品の世界ができあがっているので。

この【屍人荘の殺人】、もうメチャクチャやられました!
まるで道行く他人にいきなり一本背負いで投げ飛ばされた感覚(笑)

最初は何の先入観も無かったので、『ん?まさかね?』、『まさか・・・ね』と進んでいき、いきなり【ドンッ!】と投げ飛ばされました。そこからは一気に持っていかれました。ハラハラジェットコースター!

今回の【兇人邸の殺人】もシリーズ第3作なので、主人公を始めとした登場人物や世界線も繋がっています。が、このシリーズの一番の肝は【前代未聞のクローズドサークル】!各作品、それを楽しんでもらえればと思います。

シリーズ第1作めの【屍人荘の殺人】は文庫化もされましたので、オススメです!

2,兇人邸の殺人 没入ポイント


それらを踏まえて、今回の最新作【兇人邸の殺人】没入ポイントです。あくまで私の私見なので、あしからず。

①第2章 兇人邸 没入率35%


冒頭に今回の舞台となる兇人邸の平面図や間取りが書かれています。・・・苦手(笑)ですが、徐々にその館の仕組みがわかるようになります。が、まだこの段階では『へぇ、今回はこの館がクローズドサークルか』と思う程度。ちなみに今回は、平面じゃなくて立体思考でないとツライかも。

②第3章 予期せぬ死 没入率65%


ここから本格的に始まります。今回のミステリー、謎、不安と共にドキドキしながらも、驚きと少しの安堵まで一気にこの章で引き込まれました。

③第8章 裏切り 没入率75%


残り2章、大詰めです。ゆっくり確実に進んできたミステリーとクローズドサークルの点と点が繋がり始め、怖いんだけど解き明かされていく安心感もありました。・・・ただ、やっぱり館の構造を理解しながら物語を読むのが少ししんどかったですね。


3,大ヒット作のインパクトは、作者にとって足枷か?


読み終えた感想としては、まあまあ面白かったです。次回作 第4弾が出たらまだ期待値が心に残っているので、読むと思います。

ただ、こういう【大ヒットしたからシリーズ化して、二作目以降どうするの?】から【やっぱり面白い!】方面へ走る電車と、【あれ?全然面白くない】方面へ走る電車に分かれますよね。

ここでは名前は挙げずに今後レビューするかと思いますが、ぶっちゃけそういった【面白くなかった】作品もあります。大ヒットに心を奪われて、シリーズ2作目を読んだら冷めてしまった作品も。

ですが、本当に大変だと思います。本当は違う作品を書きたいのかもしれないのに、求められるから大ヒット作と関連する内容でシリーズを作らないといけない葛藤。

我々のnoteも一緒かも。書きたい記事と、スキが多いから書く記事と。
心が乗らない記事は、書いてても自分自身が面白くないですもんね。

お金を出して期待を持って読みますので、シリーズ化の葛藤あれど面白くあって欲しいのですが、悪い意味で期待を裏切られて面白くなくても、自分の中で酷評し過ぎず、そっと本を閉じて【次は買わない】と心に誓うだけに留めようと思いました(笑)

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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みことのは
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