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スマホ写真でグルメ旅をしてみよう

 昔、グルメ雑誌の仕事をしていたので、リサーチや資料撮影のときにデジカメを使っていた。いかに美味しそうに撮影するか、特に光量の問題で自然光をどうやって料理に当てるのか、ストロボをどう使えばいいのか、試行錯誤を繰り返した。特に暗い店内ではストロボを焚いてしまうと、写真が台無しになってしまう。デジカメの性能が良くなかった時代(たった10年か15年前くらいのこと)は、苦労すると同時に、プロのカメラマンの腕がまだまだ必要な時代だった。デジカメの性能が良くなってきても、ストロボには急激な進化などなく、要は自然光が一番だということになり、雑誌やネットで写真を使うときにも加工が必要な場合も多かった。

 そんな状況を一変させたのが、スマホの登場だ。アイフォンだけでなくアンドロイドも高性能のカメラを搭載した機種が出てきて、スマホカメラがピントも明るさも彩度も、勝手に調整してくれることになった。あとはアングルだけである。これについて、いまはどういう流行りになっているかわからないけど、自撮りという文化が浸透することで、素人の「アングル調整力」が高められ、プロが必要なくなってきた気がする(もちろん人物や風景などセンスが必要な技術では、まだまだプロは健在なのだが)。

 この時の仕事のせいで、私は料理の写真を必ず撮るクセがある。プライベートでも必ず。長い前振りで言いたかったのは、スマホは料理をおいしく見せてくれる。ほんの少しの工夫で。なので、つい、せっせと撮り続けている。そして、ついにはスマホのストレージが写真で満タンになってしまうった。時には動画も撮るし。そして、泣く泣く写真を捨てていたのだが、noteに投稿して保存しておこうと思い立つ。つまり、スマホ写真でグルメ旅シリーズは、アイフォンの容量を取り戻すためなのである。


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ご当地グルメ

雑誌業界で25年近く仕事してきました。書籍も10冊近く作りましたが、次の目標に向かって、幅広いネタを書きためています。面白いと思ったらスキをお願いします。