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「男は男に生まれるのではない。男になるのだ。ルパンもまた然り。」
私が大切にしている教えは「ルパン三世 GREEN vs RED」という映画の中で、変装したルパンが新しいルパンへ送った言葉です。
何者かになろうとして他力本願だった
元々、頑固な性格で人の言う事を素直に聞かない人間でした。
そのような人間は社会生活を営むのもなかなか苦労するもので、そこから脱却しようとして逆張り(自分を押し殺す)を始めたのが、そもそもの間違いでした。
上司の顔色を窺い、オーダーされる仕事の最低限をこなしました。
「言っていることが分かりづらい」、「お前は何がしたいんだよ」と上司から指導を受ける事が多くなりました。
私からすると「お前の指示通りに作ってんだよ」、「俺が何したいかじゃなくて、あんたが狙ったものが手元にないから駄々こねてんだよ」という副音声をミュートにしていました。
組織で仕事をする際は個人の意思よりも、川上の目標が優先されます。
下の人間が兵隊さんと化しても致し方ない状況はたしかに存在します。
しかし、私の場合は仕事が出来る出来ない以前に、人間として根本的な主体性が失われた状態でした。
わがままは貫き通す。なぜならば俺は。
結局、その会社にいる間は完全に主体性を取り戻す事はできませんでした。
それでも、ルパン三世 GREEN vs REDを見た時に「俺は俺が望む形にしかなれないのだ」と思うようになりました。
それ以降、指示、指導されたことをそのままやるのではなく、「ここが効率が悪いので気に入りません。こんなんしてみた方が良いのでは?」というスタンスで噛みついていきました。
役職も等級もあったわけではないのですが、年に一回の社長から意見聴取の際も、組織体制について問題点を列挙して図式をつけて上申しました。
会社はそれらを評価してくれました。
「自分は○○だから」と思ってるのは自分だけ
「僕はまだ2年目だから」「生まれが田舎だから」「高卒だから」「私は母として妻として」「太っているから」「お金がないから」
だから何なんだという話です。
生まれたところや目の色は変えられません。いま話題の親ガチャだって引き直せないでしょう。
問題は私たちがいま苦しんでいる、不便を感じている事を「○○だから」で蓋をして諦めてしまう事です。
周囲を守る為に歯を食いしばって耐えることも大切な事ですが、私たちは私たちがなりたいものにしかなれないのです。
私には夢があります。それは実現可能だからでも、誰かに勧められたからでもなく、私がそうなりたいからです。
私は私に生まれましたが、私を私にするのは誰かではなく私です。
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