見出し画像

iPhoneでメダカを綺麗に撮りたい 本編

iPhoneでメダカを綺麗に撮りたいっと言うことで実際にどうすれば良いのか文章に起しながら、確認しながら、まとめてみたいと思います。でもガチガチになると面倒なので気軽にできる範囲での撮影のやり方を書き綴ってみました。長文になってしまいました。

【iPhoneのカメラの特徴】

僕の使用しているのはiPhone 15 Proという機種で、
メインカメラ f1.78  24mm相当 4800万画素
超広角カメラ f2.2    13mm相当 1200万画素
望 遠カメラ f2.8    77mm相当 1200万画素
の3つのカメラが搭載されています。

3つのカメラの内、僕がメダカ撮影で使用するのは、メインカメラと超広角カメラになります。望遠カメラは最短撮影距離が長く、最大撮影倍率も低いので、メダカのような小さい被写体には向きません。

小さい被写体を鮮明に細部まで写すには焦点距離長いレンズやカメラで撮るか、被写体に近づいて撮るかして、大きく写す必要があります。レンズやカメラによって性能は異なりますが、最大撮影倍率の高いものを選ぶと良いです。

最短撮影距離
被写体までの最短で撮影できる(ピントが合う)距離。

最大撮影倍率
最短撮影距離で被写体が一番大きく写るときの撮影倍率。

メインカメラは高画質でクロップズーム搭載

iPhone 15 Pro メインカメラはクアッドピクセルセンサーが被写体に合わせて作動することで、高画質を実現。暗所でも被写体を綺麗に撮影できるそうです。センサーシフト光学式手ぶれ補正という機能もあり、普通に写真を撮るならメインカメラが優れています。ただメダカ撮影ではあまり使わない画角になります。

メインカメラは2倍のクロップズーム撮影が可能です。24mm4800万画素の中央部だけを使用し、48mm相当の画角の写真を1200万画素で撮影するというもの。画質劣化のない(少ない) 2倍ズームが使えてかなりの優れものです。こちらはメダカ撮影でも活用できます。

超広角カメラは大きく写せます

iPhoneの場合は超広角カメラが最短撮影距離2cmでピントが合うので、被写体に一番寄れて最大撮影倍率も高いです。iPhone 15 Pro にはマクロモードもありますが、コレにも超広角カメラが使用されています。13mmの超広角カメラの中央部を画像処理で引き伸ばして24mmにしている感じです。これはデジタルズームなので、若干画質の劣化があります。個人的には24mm(1×)のマクロモードは許容範囲だけど、それ以上のマクロモードは画質の劣化が強く感じます。
超広角カメラはかなり近くまでピントが合う素晴らしいカメラである反面、大きく写すには被写体まで寄らないといけないので、撮影時にiPhone自身が影を作りやすかったり、生き物を写す場合には警戒されて逃げ惑う場合もあります。

望遠カメラは注意が必要です

標準カメラアプリで3×をタップして写真を撮った際に、被写体までの距離が近かったり、光量が足りていないと、勝手にメインカメラに切り替わります。望遠カメラを使っていると思っていたのに、なんか写真の画質が悪い?なんて時はコレに当てはまります。(マクロモードと同じように24mmの広角をデジタルズームで引き伸ばして77mmの画角にしている感じです。)被写体から50cmくらい離れれば、望遠カメラが使えるかと思います。ただメダカ撮影ではほぼ使いません。

どのカメラで撮影しているかは写真を開いた時の下部アイコンからⓘをタップすれば確認できます。

使用している機材の特性を知ることは、写真撮影をする上で大切です。


【メダカ撮影で気をつける事】

ピントに気をつける

目にピントを合わせます。

基本的に人や生き物を撮影する時、ピントは《目》に合わせます。「目は口ほどに物を言う」と言う諺があります。広辞苑によれば「情をこめた目つきは、口で話す以上に強く相手の心を捉える」という意味です。人が他の生物を見る時には対象の目に視線がいく習性があるので、目の存在が確認できないと違和感を覚えるそうです。

ブレに気をつける

写真がブレる原因は2つあります。「手ブレ」と「被写体ブレ」です。

「手ブレ」とは、写真を撮る際にカメラを持つ手が動いてしまうために起こるブレです。撮影時の姿勢を工夫したり、三脚を使ったり、台や壁などで固定するなどすれば防ぐ事ができます。
僕は動画を撮る時は三脚で固定していますが、写真の場合は面倒なので姿勢で安定させたり、台の上にiPhoneを置いて撮影しています。見出し画像の様に片手で撮影するのは安定しないのでお勧めしません。

「被写体ブレ」とは、撮影する被写体が動いてしまうことで起きるブレです。被写体がカメラのシャッタースピードよりも速く動いてしまうことで、他はブレていないのに、被写体だけがブレてしまいます。対策としては、シャタースピードを速くする事です。

シャタースピードを速くするには、
①レンズの絞りを開放する
②明るい場所で撮影する(光量を上げる)
③iso感度を上げる
などの方法があります。

ただiPhoneの標準カメラでは細かい設定はできません。
他のカメラアプリでマニュアル設定で撮るのも一つの手段です。
でも面倒くさがりな僕は光量を上げるか、メダカが疲れて休むのを待つと言った感じで撮影しています。

写り込みに気をつける

メダカを撮影する場合、水面やガラス面などの写り込みにも気を使う必要があります。こんな感じでマンションの外壁が写ったり、カメラやスマホ等の機材が写ったりします。撮影している本人の顔が写り込んだ日には萎える事間違い無しですw

白背景だと写り込みもさほど気になりませんが、黒背景だと反射もうるさいくらい気になります。でもメダカって背地反応があるから、黒い容器で撮らないとその魅力が薄れてしまう場合も多いのが悩みどころです。

対策としては
①被写体にだけ当たる光量を増やして露出を下げる。
②光源や反射物から被写体までの間に影を作る。
③写り込む対象によっては黒いもので覆う。
などの方法を活用しています。

撮影時の反射対策はまた追記します。


【メダカ撮影 横見の場合】

横見ケースに入れて超広角カメラで撮影しています。照明はケース正面上方から斜め下に向いて当ててます。最短撮影距離で撮るともっと大きく写せますが、スマホが近づくとメダカも警戒して逃げたりするので、常に泳ぎ回るメダカを画角に収める為には、こんな感じで少し余裕を持った方が撮影しやすいです。もっと大きくしたいならトリミングと言う方法もありますし、僕の場合は文字入れとかもするので、これくらいが丁度いいです。

最短撮影距離ならこれくらいまで寄れます。
seriaのメダカ撮影用ケースを使用しています。

最大撮影倍率にこだわると、iPhoneの場合は必然的に対象に近づく必要があり、そうするとメダカの場合は警戒して逃げ惑う事が多く、撮影がより難しくなります。この失敗作のように全体が入って無かったりします。ついでに反射や映り込みで右側がおかしな事になってます。

横見の場合の写り込み対策は、白背景ならほとんど何もしません。黒背景の場合は、LEDを使用して被写体にだけ当たる光量を増やして露出を下げたり、よくレンズ側の指なんかが写り込んだりするので台を使ってiPhoneを固定しつつ片手で撮影したりしています。僕は黒のマット色のiPhoneカバーを使用しているので平気ですが、iPhone自体が明るい色だと反射すると思うので黒い物で覆うと良いかもしれません。

どちらの写真もマクロモードは使用していません。超広角カメラの接写で撮影しています。


【メダカ撮影 上見の場合】

上見撮影では超広角カメラでの接写は使えません。被写体に近づいて撮ると、iPhoneが光源からの光を遮ってしまうため、撮影に適した光量が確保できません。上見で撮る場合はワーキングディスタンスを取らなくてはいけない為、必然的に離れた位置からの撮影になります。

超広角カメラのマクロモードやメインカメラの2倍クロップズームで撮影する事で、被写体からの距離が稼げて、自然光からの光が取れる様になります。

上見撮影の場合、もう一つ気をつけるべき事は写り込み対策です。

こんな感じで被写体の周囲を囲って、写り込みを防いでいます。また容器の中で泳ぐメダカを撮影する場合に、右側に書いてある様なボードを用意して、ボードの穴から撮影することもあります。

マクロモードはデジタルズームとは言え、
24mm(1×)位なら個人的には許容範囲だと思う。
鱗の質感も出てますよね?
マクロモードのように大きく写せないけど、
何となくコチラの方が質感と色合いは
実物に近いように感じます。

こんな感じでiPhoneでメダカ撮影に励んでいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?