日本に帰国中 膵臓癌父の介護生活ってこんな感じ(午後編)
11月に膵臓癌が再発し、入院してしばし治療していた父が、残念ながらもう治療がなくなり、退院してきてから、今日で47日目。
午前編に続き、午後の生活は、こんな感じでしたー。
今日の生活(=生きるための活動)夜ご飯まで編
13時に、訪問看護師さんが来られました。
今週は、毎日来てもらってます。
先週までは、月曜、火曜、金曜に看護師さん、木曜にお医者さんに定期的に来てもらっていました。
先週、腸液を体外に出すための管を通すための穴の周りが炎症を起こし、激痛発生。
夜中に緊急で看護師さんを呼んだんです。
腸液は、そもそも廃液で、汚れているため、漏れたあとに脱脂綿についている状態だと、どうしても炎症をおこしてしまうとのこと。
看護師さんとお医者さんからは、「管を入れ替えたほうがよい。
病院に行って、処置をして、また家に戻ってくることは、今なら可能だから。」と言われ続けました。
しかし、父は、断固として拒否!!
「医者が、次に病院に来た時は、もう最期です、と言ったから、病院には絶対に行きたくない。」と。
「その先生じゃない方に担当してもらうことは、無理かしら?」という看護師さんの返しに、「無理。だって、その先生は、外科部長だから。」
と、イマイチよく分からない理由を看護師さんに断言しまくる父。
たしかに、今の体重30キロの状態で、病院まで行って、検査したり、管を入れ替える手術をするのは体力的に不安だよな・・・・。
妹と、どうするかー。どうしようもないよなー。と、ぶつぶつぼやくことしかできない私たち。
もしや、さすがに、異常なほどクリアだった脳にもガタが出始めたか・・。(涙)
んが、しばらく押し問答を続けた挙句、本当の理由を聞くと、なんでも、管を通す処置が、ものすごく痛かったらしい。
あの処置をもう一度やるのは、嫌だ!と言う。
なるほど、これなら、納得。
よかったわ、頭はまだしっかりしてて。
とりあえず、痛み止めカロナールを服用し、抗生剤を投与して、痛みは抑えられた。ほっ。
で、この抗生剤を、毎日1本点滴に入れて投与することになり、1週間は毎日看護師さんが来られることになりました。
だいたい、45分~1時間で、看護師さんは帰られます。
ここで、14時。
最近の家族での最大の検討事項、私がアメリカに帰国した後、父と母はどこで暮らしていくか。
ケア付きマンションなのか、場所は世田谷なのか、妹が住む葉山なのか。
私の担当分について、調査を進める。
(って、地味に、インターネットで見つけて、電話してサービス内容とか価格を聞いたりするだけ。)
この後、少し、読書。
中谷美紀さんが書いた「インド旅行記1」。
1人でインドを旅行した時のことや感想がつぶさに書かれていて、おもしろい。
メールの返信をいくつか、する。
今までまったく知らなかったけど、もう数年、毎月、1人で住むちょっと遠方のお母さんの家で週末を過ごしているというMikaさん。
ばりばり会社経営しつつ、さりげなく、そういうことをされていたんですねー。
来月、ぜひ会いましょうということになりました。
15時30分に母が、ハル(6kg越えの巨大チワワ)の散歩に出かけ、16時30分に帰宅。
父を1人にしておけないため、その後、私は、運動不足解消&瞑想を目指して散歩がてら夕ご飯の買い物へ。
18時30分に帰宅し、父の夜ご飯、市川園の冷凍の小さな小さなホタテグラタンをトースターで焼く。
なかなか焼けず、いらいらとトースターと電子レンジを往復。
19時、いつもより1時間早く父のベッドへ。(21時からテレビを見るため)
左手に新聞、右手にグラタン。
普段は夕方に実施しているんですが、今日はふと、夜ご飯中に「新聞タイム」。
朝日新聞の朝刊を、読み聞かせ。
食欲がゼロの父に、新聞読み聞かせ&質問をしつつ、無意識に食べさせる作戦。
結構、いけた。ナイス!
さて、このあと、左手にビール、右手に包丁。
母と私分の夕飯つくり。
今日の生活(=生きるための活動)夜ご飯から編
身体が無性に肉を欲していたので、奮発して、すき焼き鍋風。イエイ!
母の友人からいただいた、伊勢原の卵でとじる。
世の中にこんな卵があるんだ~っていうくらい濃くうま。
夜ご飯の後、21時から、母と一緒に、昔から好きな、世界不思議発見(トーゴ)を堪能。
ちゃちゃちゃっとお皿を洗う。(アライグマ並みに皿洗い好き)
22時30分、父の「薬タイム」
病院では、父はすべて自分で薬を管理していたのだが、指の痺れがひどくなってしまい、細かい作業ができなくなり。
薬の仕分け、新しい薬追加、既存の薬削減、など、薬管理はわたしが担当。
から、「ビューティータイム」
父の歯磨き&髭剃りのサポート。
いろいろ試行錯誤をして、洗面所に、小さな椅子をおいて、車椅子から乗り移らせ、なんとか洗面台で歯磨きと髭剃り。
椅子に座った姿勢では蛇口に届かないから、そのあたりの捻り、シェービングフォームを手に出す、フォームの余りをタオルで拭き取る、髭剃り状況をチェックして剃り残し個所を指摘、とか。
父はもはや体力ゼロだから、息切れしながら休み休みゆっくりと。
しかし、この美意識というか、執念には、脱帽。
さすが、自称、赤坂の貴公子。
(←本人は、なんだそれは?とすっかり忘れてる。ノリで、保険会社のにーちゃんに言ってた模様)
ここまで来たら、貴公子の姿勢を、最期まで貫き通して欲しいところ♡
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