見出し画像

食養生の基礎知識(症状別対策とケア)17


症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「のぼせ・ほてり」です。

女性に多く見られる不調かと思います。

【のぼせ・ほてり】
のぼせ・ほてりは、上下の「寒熱」のバランスが崩れた状態です。自律神経の乱れ、更年期など、さまざまない要因から起こります。
足湯や半身浴など足元を温めることで「気」「血」を循環させ、上下の「寒熱」のバランスを整えていきましょう。
入浴は温めるのですが、のぼせてしまう可能性もあるので、長時間は禁物です。

《共通セルフケア》

  • 早く寝る。(早く眠ることだ「血」「陰液」をつくることを助けます。)

  • 冷たい飲みものを控える。

  • 長時間の入浴を控える。

《気虚タイプ》
「気」が不足して「熱」エネルギーの配分がうまくできなくなり、のぼせやほてりを感じてくる。疲れると微熱ですが出やすくなります。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《血虚タイプ》
「血」が少なくなることで潤すことができなくなり、のぼせやほてりを感じてしまう。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
気を補う食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、いか、たこ、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ブリ、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、鶏卵、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いもの、生もの

《陰虚タイプ》
体を冷やす「陰液」が不足している状態となって、のぼせやほてりの症状が出てきます。

症状
ほてり、のぼせ、皮膚や目の乾燥、寝汗、不眠など

対策
「陰液」を補う
  ↓
陰液を補う食材
山芋、黒豆、アスパラガス、おくら、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、百合根、いか、牡蠣、貝柱、かに、くらげ、スッポン、ぶり、豚肉、鴨肉、白・黒きくらげ、鶏卵、チーズ、ヨーグルト、クコの実など

⚠控えたい食材⚠
香辛料、薬味野菜(生姜、ねぎ、唐辛子、にんにく)などの「辛味」の食材や桃、紅茶、生姜、酢、味噌など

《気滞タイプ》
「気」の巡りがうまい行かなくなることで、停滞することで「熱」となってしまい、のぼせやほてりを感じてしまう。

症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛・肩こり、ゲップ・ガス・しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど

《血於タイプ》
「血」の巡りが悪くなることで「血」とともに「気」が停滞してしまうことで「熱」となり、のぼせやほてりを感じてしまう。

症状
顔色が暗い・くすみ、しみ・そばかす。足の血管が浮き出る、生理不順、頭痛・肩こりなど

対策
「血」の巡りをよくする
  ↓
血の巡りをよくする食材
黒豆、納豆、おくら、セロリ、玉ねぎ、チンゲン菜、にら、菜の花、レタス、なす、パセリ、サフラン、栗、ブルーベリー、プルーン、桃、カカオ、うなぎ、鮭、イワシ、さば、ししゃも、サンマ、黒砂糖、紅花、焼酎、ハイビスカス、酢、さんざし、キンモクセイなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの


宜しければサポートを宜しくお願い致します。全ての妊婦さんと赤ちゃんが健やかに過ごせますように。