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【book】九十歳何がめでたい

これは祖母から従兄弟を回って私の元に来た本で、次は母に回って行く。
祖母が入院先に持って行った本。読みやすいけれど私にはまだまだ理解できないことばかりだ。

佐藤愛子さんはタイトルから思うに90歳だっただろうと思う。世界に生まれ落ちて私の60歳ほど先輩の方だ。もう母の元に本があるので、いつ発行されたのかわからないのだけれど、当時新聞で読んだ高嶋ちさ子さんのエピソードが載っていて懐かしくなった。

高嶋ちさ子さんがルールを守らなかった息子さんへしつけのためにゲーム機を破壊したという話で、その時私は子どもの施設で働いていたので衝撃だったのだ。
確かに家族で取り決めたルールを守らなかった子どもが悪いのだけれど、高価なものを破壊するところには理解しがたく思った。やっぱり高価だったことを思ってそんなことはできないように感じる。私には無理だろう。しつけの方法や内容というよりはものを壊すことに抵抗がある。

本の内容よりもそこに気が行ってしまって他の内容はほぼ抜けてしまった。飼い犬のハナの内容にはほっこりした。忠犬ハチ公のような話は意外と身近に存在するのかもしれない。

他の内容は読みながらも、読みやすいな〜だけど私には理解できないなと。
生きている時代が全然違うから、理解できないのも懐かしさがないのも当然といえば当然なのだけれど。祖母は面白いと思いながら読んでいたのだろうか。

雨が降るたびに季節が進み、春になっていく。
先日出したお雛様がふとした瞬間に祖母に似ていると思う。目尻のあたりが。
きっと来年もお雛様を見ると、祖母と佐藤愛子さんのことを思い出すだろう。

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